[2021年3月26日]
タイトルを見て、ピ〜ン!と来た方には今回の内容は蛇足的です。ですが…
個別指導の現場では、ご父兄も含めて、ご存知ではない方々にも大勢お逢いしました。
今回のルールに既知でない方々は、経験的or感覚的or丸暗記などで処理された様です。
さて、1メートル…と言えば、どなたでも凡その長さをイメージする事が出来ると想います。
それは…1リットルでも、1グラムでも同様では?ありませんか。
新聞紙を拡げた時の横と縦は840mm×594mm…の様ですから、新聞紙の対角線の
長さは1mに3cm余る程度で、『新聞紙の対角線の長さは、ほぼ1m』…でOKとしましょう。
その対角線の長さ…つまり1mを1000枚分直線状につなげて並べると、それは1000m。
1000m=1kmも一般的な知識です。更に付け加えると、1000g=1kg。1000ℓ=1kℓ。
この3つ:1000m=1km、1000g=1kg、1000ℓ=1kℓ…を見比べると⇒【k=1000】と
なる様な規則性が経験的に見付けられるのでは?ないでしょうか。コレは正しい観察で、
例えば1キロトン(kt)=1000tです。1キロワット(kW)=1000W、1キロジュール(kJ)=1000J…です。
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では、m(ミリ)はと言うと、1メートル=1000mm、1グラム=1000mg、1リットル=1000mℓです。
ミリ(m)=千分の一です。1ミリ秒(ms)= 1/1000秒、1ミリアンペア(mA)= 1/1000アンペア(A)…等。
以前の豆知識;3…「センチ」と「セント」(164号)でも触れましたが、センチ(c)は百分の一。
で、同様に…デシ(d)は10分の一を、それぞれ表す記号(=SI接頭辞)です。
m=ミリ= 1/1000、c=センチ= 1/100、d=デシ= 1/10…は分数側の接頭辞です。
反対に、倍数側の代表例は…
k=キロ=1000、h=ヘクト=100、da=デカ=10…などの接頭辞が設定されています。
1000=k ⇒キロ
100 =h ⇒ヘクト
10 =da⇒デカ
1…接頭辞の付いていない素の単位記号:メートル・リットル・グラム・ワット・ジュール・アンペア…など
1/10 =d⇒デシ
1/100 =c⇒センチ
1/1000=m⇒ミリ
単位換算で戸惑う必然性は上記で半減すると想います。寧ろ、小学校の4〜5年生で
小数の次に分数を習うのですから、それらの学習が済んだら…倍数と分数とで対照的な…
上記の関係を単に提示するだけでも、小学生達の丸暗記の苦労が軽減されるハズです。
接頭辞と素の単位が倍数や分数の関連性である事が判れば、個々の単位のスケール感も
おおまかに想像できると思います。上記例の新聞紙と1kmの様な具合にです。
今から約20年前…1999⇒2000年になる際に、コンピュータの誤作動の事で『2000年問題』
がありました。CPが1999年の翌年を誤認してしまうトラブルです…1999⇒1900の様に。
これはCPの過失ではなく、年次を西暦の下二桁で認識させるプログラム上の欠陥です。
この『2000年問題』ですが、英語では『Y2K problem』でした。Yはyearで年、問題はproblem、
2K=2×1000=2000…だったワケです。