[2025年7月17日]
さて、1メートル…と言えば、どなたでも凡その長さをイメージする事が出来ると想います。
それは…1リットルでも、1グラムでも同様に、ある程度は想像ができるのではないでしょうか。
新聞紙を拡げた時の横と縦は840mm×594mm…の様ですから、新聞紙の対角線の
長さは1mに3cm余る程度で、『新聞紙の対角線の長さは、ほぼ1m』でOKとしましょう。
その対角線の長さ…つまり1mを1000枚分直線状につなげて並べると、それは1000m。
1000m=1?も一般的な知識です。付け加えると、1000g=1kgで、1000ℓ=1kℓです。
この3つ:1000m=1?、1000g=1kg、1000ℓ=1kℓ…を見比べると⇒【k=1000】と
なる様な規則性が経験的に見付けられるのでは?ないでしょうか。コレは正しい観察で、
例えば1キロトン(kt)=1000tです。1キロワット(㎾)=1000W、1キロジュール(kJ)=1000J…です。
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では、m(ミリ)はと言うと、1メートル=1000mm、1グラム=1000mg、1リットル=1000mℓです。
ミリ(m)=千分の一です。1ミリ秒(ms)= 1/1000秒、1ミリアンペア(mA)= 1/1000アンペア(A)…等。
以前の…「センチ」と「セント」(の稿でも触れましたが、センチ(c)は100分の一。
同様に…デシ(d)は10分の一を、それぞれ表現する記号(=SI接頭辞)です。
m=ミリ= 1/1000、c=センチ= 1/100、d=デシ= 1/10…は分数側の接頭辞です。
反対に、倍数側の代表例は…
k=キロ=1000、h=ヘクト=100、da=デカ=10…などの接頭辞が設定されています。
1000=k ⇒キロ
100 =h ⇒ヘクト
10 =da⇒デカ
1…接頭辞の付いていない素の単位記号:メートル・リットル・グラム・ワット・ジュール・アンペア…など
1/10 =d⇒デシ
1/100 =c⇒センチ
1/1000=m⇒ミリ
小数の次には分数を習うのですから、それらの学習と並行して…倍数と分数とで対照的な…
上記の関係を提示するだけでも、小学生の丸暗記の苦労の軽減になる?…かもしれません。
接頭辞と元の単位が倍数や分数の関係である事が判れば、個々の単位のスケール感も、
何と無くかもしれませんが、おおまかな想像ができる?…のではないでしょうか。
補足ですが、1の千倍はキロ。キロの千倍はメガ。メガの千倍はギガ。ギガの千倍はテラです。
1の千分の一はミリ。ミリの千分の一はマイクロ。マイクロの千分の一はナノ。下列[→]は千倍。
【ピコ:p→ナノ:n→マイクロ:μ→ミリ:m→1→キロ:k→メガ:M→ギガ:G→テラ:T→ペタ:P】
今は昔の四半世紀前…1999⇒2000年になる際、コンピュータが誤作動を起こす『2000年問題』
がありました。コンピュータが1999年の翌年を誤認してしまうトラブルです…1999⇒1900の様に。
これはコンピュータの責任ではなく、年次を西暦の下二桁で処理させたプログラム上の過失です。
この『2000年問題』ですが、英語では【Y2K problem】や【Y2K trouble】でした。Yはyearで年。
problemやtroubleは問題。2K=2×1000=2000…で、【K=1000】が使用された一例です。