[2009年5月3日]
お子様の教科書を手にとって感じられることは何ですか。
教科書のサイズが大きくなり、ページ数が少なくなった。
写真やイラストがたくさんある。
カラーページがたくさんある。
まだまだ他にあるのですが、この4月から学年により、算数(数学)・理科の教科書におまけのような冊子がついていたり、教科書の一部に★印などがついていたりします。
学習指導要領という教育のガイドライン(憲法)が10年毎に変わるのですが、今回の変更は、内容の充実、勉強時間の確保はもとより、前倒しで今の子供たちにも憲法をあてはめようとしているのです。
でも、親御さんたちからすれば、マスコミの影響で難しくなったと思われるかもしれませんが、ご自分がお子様の学年の時には、習っていた内容を、勉強するだけです。
ゆとり教育の反動で世界的なレベルが下がったというレベルで元に戻した感が強くもないですが、基礎学力を身につけてもらいたい小学生時代に、今回の移行措置の学習は、適切かもしれないと思います。
中学生になってから分数の混合計算を教わっていては、数学で学んでもらいたい内容がどんどん積み残しになってしまう感がありました。中学1年の時、マイナスの概念が出てきて、ちょっとした感動を覚え1学期の中間テストで正負の計算が出ていました。
ところが、少し前までは、2学期(2期制の学校では9月)になってのテストで正負の数がテスト範囲です。実は、中学受験を経験した子供は、公立の中学では9月まで遊んで暮らせるだけの勉強の貯金があるわけです。これを考えると、学力の格差は拡がる一方かもしれません。
移行措置についてしばらくの間、皆様にお話をさせていただきます。