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学研CAIスクール
中村橋教室

[2019年11月17日]

「いい学校」 とは

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今年も、多くの学校の学校説明会に伺いました。
毎年一度や二度の学校説明会でその学校を適正に評価するのは容易ではありませんが、長年の経験から 「この学校はいいぞ」 と思う学校には特長があります。

少々偉そうなことを申し上げますが、校長先生や教頭先生の話を聞いたときに、 「ご自分の学校の生徒のことを、いいも悪いもよくわかっているな」 と感じられる学校です。
つまり、生徒さんのことをちゃんと見て、手を打っている学校です。

冷静に考えれば、それは至極当たり前のことかもしれません。
しかし、逆にそうでない学校もあるのも事実です。
“現場を知らない社長” のような校長先生もいらっしゃいます。
説明会で、 「教育方針」 をカンペを見ながら “所信表明演説” ばりに話す校長先生もいらっしゃる。美辞麗句ばかりで心が伝わってきません。

今の子どもたちは、変革が激しい社会や環境の影響に応じてどんどん変化し、3年もすると入学してくる生徒のタイプも随分変わってくるでしょう。
在校生の顔を見て、話を聞いて、学習態度を見て、様々な活動に取り組む姿を見て、初めて学校としての指導方針が定まってきます。
何か困難なことがあった場合でも解決策は現場にあるはずです。
校長室に座って決済だけを業としているような校長先生では、瞬時に適切な対応ができるのか疑問です。

また、中学生や高校生の時期は内にこもったり反抗的な態度をとったりと、少々難しい時期でもあります。
今の子は、意思表示や自己表現がうまくできないタイプが少なくありません。
人間関係がうまくいかず学校生活も楽しくなくなり、勉強にも身が入らないという子もたくさん見てきました。

学校教育というのは、単にシラバスを作り、カリキュラムを整備して、大学への進路指導をすればいいというものではないと思います。
思春期の子どもを育てる困難さを学校側が理解していることを感じさせてくれる学校が、本当の 「いい学校」 ではないかと思うのです。


受験生と保護者対象の説明会はただ座って聞いているだけでは、その学校の本当の良さはわかりません。その反対もしかりです。
是非、現場の先生とざっくばらんにお話をなさってみてください。
できれば複数の先生と。 よくわかります。