[2019年12月1日]
三鷹市のある小学校で囲碁ブームが起きているそうです。
漫画 『ヒカルの碁』 と仲邑 (なかむら) 菫 (すみれ) ちゃん (10歳でプロ棋士) がそのきっかけです。
この漫画、ご存知でしょうか。
かれこれ20年近く前に 『週刊少年ジャンプ』 に連載された囲碁を題材にした少年漫画です。
その後、単行本、テレビアニメ、小説など様々な形でメディアに登場し、単行本はミリオンセラーとなり、手塚治虫文化賞などを受賞しています。
この三鷹市の小学校の図書室には、 『ヒカルの碁』 (文庫コミック版、単行本各20巻〜23巻) が、なんと
10セット以上揃っているとのことです。
他にも、学校の図書室としては珍しいと思いますが、漫画が結構充実しているのだそうです。
仲邑菫ちゃんは、今年4月に日本棋院の英才特別採用推薦棋士第1号としてプロ入り最年少記録を樹立したまだ10歳の女の子です。
韓国では、普通の子に囲碁を習わせるのが流行っているとの新聞記事を読んだことがあります。
なにも将来プロの棋士を目指すためではなく、社会人になって仕事をするときに、創造性を発揮できるようにするための訓練として囲碁を覚えさせるとのことでした。
日本では、正確にはわかりませんが数十校の大学で正規の授業として囲碁が導入されています。
また、日本棋院の所在地でもある千代田区では、区立の小学校・中学校全てで、総合学習やクラブ活動として囲碁が導入されています。
実は、10年以上前ですが、教室 (塾) で囲碁ならぬ将棋を指導していた時期がありました。
夢中になって手を読み、そして自分の思った通りに局面が展開して勝ったときの子どもたちは、実に嬉しそうないい顔をします。
勉強ができたときとは全く違う表情を見せます。
囲碁や将棋は、脳を活性化します。
やはり学力とも比例するようです。
囲碁は、インターナショナル (国際的) で、外国人と勝負を楽しむこともできます。
将来海外に行き、外国人と 『盤上の哲学を語る』 なんていうことも決して夢ではないでしょう。