[2019年12月8日]
3年ほど前の事ですが、デパートの食器売り場で、とても素敵な洋食器に目を奪われ、足を止めて見入っていると、「こちらの食器は、新入荷したデンマークのブランドで・・・」 と、さりげなく話しかけられました。
一通り説明を聞き終えて、顔と名札を交互に何度も見てビックリ。
その店員は、なんと卒塾生でした。
堂に入った説明と丁寧な接客を褒め、少々持ち上げると、「先生に叱られたことが糧になっています。未だに感謝しています!」 と言ってくれました。
うれしさよりも、どこかほっとした心持ちになりました。
褒めることは、その効果があまりなかったとしても害はありません。
しかし、叱ることは、適切でないと相手の心に傷を残してしまいかねません。
また、叱られる方は、その人の性格によって受け止め方が異なります。
さらには、先の卒塾生が中学生だった頃と、今どきの小中学生では総じて気質が違うのです。本当に難しい。
明らかに、人さまに迷惑をかけたりとか、危険な行為だったりとかは、瞬時に叱る必要がありますが、そうでない場合の叱り方には苦心します。
つまり子どもたちの様々な目に余る行いや、よろしくない態度・姿勢・意識など何かのマイナス要因の反動として言動に表れるケースです。
だいぶ前に、スクールジャーナルに連載している『子どもたちに元気な心を』で、「褒めること」と「叱ること」のバランスは 1:1 が良いとの吉田先生のアドバイスがありました。
「叱ること」 は特段配慮しなければならないと思います。
きつい言葉を浴びせるのではなく、心の通った言葉で諭し、言い聞かせるように叱りたいものです。