[2025年7月13日]
言葉シリーズ2<必須常識>
「常識」という言葉は、小学生向けの辞書によると、
『一般の人々が共通して持っている知識やものの考え方』
<例>『人に世話になったら、お礼を言うのは常識だ。』
このような説明です。
国語授業では、最近特にこの「常識」の言葉の習得に注力しています。
上記の例のような「考え方」や「判断力」ではなく、(これも、とてもとても大事ですが・・・)
まずは、知識を身に付けることに力を入れています。
最大の理由としては、
国語の学習の中だけでなく、理科・社会、算数・数学においても、知らなかったり間違えて認識していたりする言葉や事柄がとても多く、説明の理解の前提となる基礎知識・概念がかなり不足しているからです。
つまり、学習の大きな妨げになってしまっています。
何気ない会話でさえも、話が嚙み合わなくなってくることもしばしばです。
大事にしている点は、多くの知識の詰め込みではなく、一つひとつを深く知ることです。
そして、それによって
「自分が無知であるということを知ること」
「言葉や事柄に対して感度を高め、視野を広げること」
「知的好奇心や求知心を刺激すること」
「どのような視点を持てばさらに知識を広めることができるのかを知ること」
などです。
言葉の学習はどんな教科においても一貫して重視していますが、この春から、今まで以上に力を入れてきました。
学習内容は一律ではなく、その子その子の言葉の習得レベルに合わせて行っています。
小学校低学年と、中学生ではレベルや学習方法や内容はもちろん異なりますし、補助教材も使い分けています。
子どもたちは、新しいことや言葉を知ると、やはり純粋にうれしくなります。
ですから、覚えた言葉を使ってみようとします。
これが、語彙力を上げる最大の動機になるのです。
そして、生きた言葉として身につくのです。