[2010年9月28日]
先日、自分のせいで電車の発車を遅らせてしまい大迷惑をかけてしまった。
電車に駆け込み乗車をしようとして足を滑らせ、見事に電車とホームの隙間に足がすっぽり入り派手に転んでしまった。
自分の体がストンと急に下に落ちたので自分でも一瞬何が起こったのかわからなかった。
そこで、すぐに誰かに引っ張り上げてもらった。すぐさま御礼を言おうと顔を上げると高校生か大学生くらいの二人の男性である。
「大丈夫ですか」と声をかけてくれて私のカバンを差し出してくれた。
この男性に礼を言い、そして車内の乗客の方々にもお詫びを言った。
醜態をさらした上に迷惑もかけてしまったので、顔から火がでるほど恥ずかしく、ばつが悪いなんてものではなかった。
ふと我に返ったとき、「お怪我はありませんか?」と言って私の傘を渡してくれた方がいた。初老のご婦人である。
降りるまでの約15分間、視線を感じながら何とも言えぬ居心地の悪さを感じていたが、全て自分が悪いのだから仕方がない。
降りるとき、今一度男性とご婦人にお礼を言わないわけにはいかなかった。
足は、すねをしたたか打って痛かったが、心はなんとも温かかったのである。