[2010年10月28日]
高校1年生のY君は、中学生の頃から定期考査前になると塾をお休みします。
普通とは全く逆です。
では、学年で常に5位以内をキープしているというY君の驚きの勉強法をご紹介しましょう。
試験の3週間ほど前から、まずは学校の教室で放課後に勉強するそうです。今まで書き溜めたノートの内容を全て黒板に全て書き出しながら自分でそれを説明するのだそうです。
つまり、自分で授業を再現してみて自分がわからない箇所を客観的にチェックするのです。
実際に見たことはありませんが、こんな驚異的な勉強法は初めて聞きました。
それにしても、「なぜゆえ黒板を使うのか?」との問いに、「残しておけないから」との答え。
「えっ???・・・」
そもそもノートの取り方が半端ではありません。先生が口頭で言ったこともほとんどメモしてあるとのこと。
究極の授業のト書きも入ったシナリオそのものです。
この勉強法を始めて2回目の定期考査のとき、教室に生徒があふれたそうです。そりゃそうです。へたをしたら、学校の先生よりわかりやすい“授業”をしているかもしれません。
ギャラリーが増えたこと自体は別にイヤではなかったのだそうですが、質問を受け始めてしまってからは自分の勉強ができなくなり、次回の定期考査からは「黒板書き出し方式」をやめたとのことです。
(質問の内容が自分にとってほとんどプラスにはならなかったからだそうです)
そこで、黒板から「fromノートtoノート 方式」に切り替えました。
1回の定期考査で1教科につき1冊(50枚)のノートをほぼ使い切るのだそうです。
そのノートを見せてほしいと、とお願いしたら「試験が終わったらすぐ捨てるからない」とのこと。
黒板がベストである理由がわかりました。
その時点で完璧に頭に入れなければならないという“背水の陣”的な学習方法なのです。
本人曰く「単なるこだわり」とあっけらかんとしています。