[2011年4月6日]
ようやく春がやってきた。 桜の時期になると、季節の移ろいの秩序正しさに、視覚的ではないところの奥深い美しさを感じる。 花が咲き、しおれ、実がなり、葉が落ち、そしてまた芽ぶき、蕾がふくらむ。 自然に従った、素直な営み。 何の私心もなく、何の野心もない。無心であり、虚心でもある。 だから、自然は気高く美しい。 花をながめ、自然の理を案じ、己の処し方を考えてみたいものである。