[2011年4月25日]
一昨日の土曜日の晩、翌日に開催する進路相談会の資料作成が終わったのが、既に日が変わって翌日の日曜日になってしまいました。
毎日愛車の自転車で通っていますので、さして時間は気にならなかったのですが、なんと愛車の後輪がペシャンコになっているのに気がつきました。みごとにパンクです。今朝は全く問題なかったのですが・・・
既に終電の時間も過ぎていたので、タクシーしかありません。
つかまえたタクシーは、高級なセダンの個人タクシーで、抜群の乗り心地でした。
「近くで申し訳ないのですが・・・ 目白通りに入って、新江古田の交差点を右にお願いします。」
「承知しました。 “チャンチキ通り” ですね。」
「あっ、そうそう、そうです。」
「お客さん、私もその近くで、今日はもう仕事上がろうと思ってたところなんですよ。」
実は、歌手の三波春夫さんが近所に住んでいました。(今も、所有する立派なマンションがあります。)
有名な 「チャンチキおけさ」 からとって、三波邸の前の通りを通称 「チャンチキ通り」 と言っています。
この運転手さん、この道40年だそうで、三波春夫さんのお抱え運転手も務めていたとか。
三波春夫さんは、あの 「ジュリアナ東京」 でもライブをやったそうです。 これには驚きました。
乗っていた10分足らずの間、運転手さんの歌も交えた独演会でした。
「この辺でいいです。」 と私。
「まいったな・・・、空車のまま走っちゃったんで、料金はいいですわ。私の帰り道だったし・・・」
「えっ? でもそういうわけには・・・ お支払いしますよ。 だいたいいくら位ですか?」
「いやいや、結構です。 なんか春夫さんの話をしたら、仕事を忘れてしまいました。 無性に嬉しくなっていい気分にさせてくれたので、お礼です。
春夫さんからもむかし教えをいただきました。 『お客様は神様です』 ってね・・・」
ちょっと粋なことを言われ、財布から出そうとした千円札をしまってしまいました。
その代わり、「何か必要なときは、私を呼んでください」 と差し出された名刺を受け取りました。