[2011年5月11日]
私の読書スポットは、メタセコイアの森です。
実際は、山深いところでもなく、木々がうっそうと生い茂っているわけでもないので、 “森” と呼ぶには少々もの足りないのですが、なぜかその一画だけはちょっと別世界で、私にとっては妙に落ち着く場所です。
それは、石神井公園の中にあります。
「な〜んだ、近所じゃないか、その場所知ってるよ」 とおっしゃる方も多いことでしょう。
メタセコイアは、すっと伸びたとても綺麗な樹形で、幹が太く、何とも力強く、そして美しい。
石神井公園のメタセコイアは幹の太さ(周囲の長さ)は、2.3メートル、樹の高さは22メートルだそうです。(この木はWikipediaによると樹高は30メートルにもなるとのこと)
こんなにも大木になりますが、それとは対照的に葉はとても小さく繊細です。
雨上がりに行くと、木のとてもいい香りが漂い、思わず何度も深呼吸をしてしまいます。
その一画にあるベンチに座って、いつも読みかけの本を一気に読み終えます。
『そのときは彼によろしく』 市川拓司
アメリカに留学した生徒が置いていった本で、強烈に薦められた本です。
映画化されましたので、ご存知の方も多いでしょう。
帯には、 「ロマンチック・ファンタジー」 と書いてあります。
ちょっと年甲斐もなく、気に入ってしまいました。
読後感の爽やかな、癒しのパワーをもらえるライトな一冊です。