[2011年8月28日]
ひぐらしのシャワーを浴びてきました。
もちろん、セミの 「ひぐらし」 の鳴き声のことです。
石神井公園の三宝寺池の一番西側に位置する斜面で、ほとんど日の光が差し込まないうっそうとした杉の木が多いところです。
さらに、そこから少し上がったところに一本細い道を挟んで、背の高い木が生い茂る 「野鳥誘致林」 があります。
ここだけは 「ひぐらし」 のテリトリーで、アブラゼミやミンミンゼミは一切鳴いていません。
そこにあるベンチに座って、しばらくこの心地いい声を浴びていました。
カナカナカナカナ・・・カナカナカナカナ・・・ と涼しげに鳴く鳴き声には、夏の終わりを感じさせる哀愁が漂っています。 物悲しささえ覚えます。
コオロギやスズムシの音色から伝わる感覚とは、また違ったセンチメンタルな気分に浸れます。
ほかのセミとは全く違う音色には、自然のそして生命の神秘さえも感じてしまいます。
ちょっと大袈裟でしょうか。
今年も生徒にセミの生態の話をしたときに、パソコンでひぐらしの鳴き声を聞かせると、全員が 「鳥の声」 だと勘違いしていました。
今まで聞いたことがある子でも、セミだとは思っていなかったようです。
なぜか両足先(後肢の関節から先の部分)がもげています。