[2011年11月28日]
3.11以降からか、なぜか手紙のやり取りが急激に増えました。
卒塾したり、引っ越したり、海外留学したりしている生徒たちとです。
ここ約半年間、4人と今や死語となりつつある 「文通」 が続いています。
互いにメールアドレスや電話番号を知っているにもかかわらず、なぜか手紙なのです。
必ず毎月、おしゃれな便箋に書いてきてくれる生徒もいます。
学校での様子、勉強の相談、進路の相談、趣味の話・・・ などなど
表現が少々おかしかったり、言葉遣いや漢字が間違っていたり、クセ字だったり・・・
逆にそれがとても味があって温かみを感じてしまいます。
そして、電話やメールでは決して伝わらない 「心」 が伝わってきます。
手紙が持つ不思議な 「魔力」 でしょう。
彼ら、彼女らもそれを実感しているにちがいありません。
それゆえ手紙なのでしょう。
また、その人の成長が文面や字にしっかり表れてきます。
“半年でこんなにも筆跡って変わるものか” とびっくりしてしまいます。
今どきの・・・ などという言葉は当てはまりません。
手紙は、いい加減な気持ちでは書けないものです。
心にゆとりがあって、静かな気持ちにならないと書けません。
だから素直な優しい心が伝わってくるのだと思います。
そろそろ年賀状を準備する頃となりました。
一言ではなく、一文か二文くらい書き添えたいものです。