[2012年7月10日]
久方ぶりの塾長日記です。
季節毎の言葉遊びが恒例となりました。
なぞかけ、川柳、だじゃれ・・・
生徒からは、「来たか」あるいは「またか」 と少々食傷気味になってきたきらいがありますが、それでも始めると結構真剣に考え、そして盛り上ります。
言葉そのものに対して、自分の身のまわりの事柄や出来事に対して、季節に対して、どんどん視野を広げて興味・関心の領域を増やして欲しい、という願いから始めてもう10年近く経ちます。
実は、この学習(遊び)には大きな副産物があります。
口下手な子、引っ込み思案の子、語彙の少ない子、喜怒哀楽をあまり表さない子 などの子どもたちが持っている本当の気持ち・思い・感情・興味などを素直で自然なかたちで自己表現することが促せるのです。
子どもたちのびっくりするような意外な側面も見られ、普段の指導に大いに役立ちます。
教科指導の中だけではわからない子どもたちの隠れた能力や・興味・関心事が発見できることはとても大きな収穫で、本人にとってもとても大事な気付きでもあるのです。
今回は、平凡なテーマですが6月下旬に次のお題で盛り上りました。
“「夏」 という言葉から
何を連想しますか?
何を思い浮かべますか?
何でもいいです。
思いつくままに挙げてください。
そう、夏と言えば・・・ アレだね!“
集計した結果、予想通りと言えば予想通りですが、ベスト23(ほぼ全員が挙げた言葉)を発表します。
海
プール
スイカ
かき氷
七夕
アイスクリーム
夏休み
暑い
セミ
うちわ
かぶと虫
クーラー
扇風機
ひまわり
祭り
汗
蚊
くわがた虫
宿題
そうめん
熱中症
花火
旅行
<番外編>
おれ、お台場合衆国、黄色っぽい、サザンオールスターズ、洗濯物がすぐ乾く、渋谷、サマーバーゲン、カチューシャ、ハゲ、焼きそば、ワンピース、3.11の影響で行けなかった臨海学校、激辛カレー、サワガニの蒸し焼き、枕草子・第一段
そして、盛り上った後に、学習に入りました。
知って欲しい夏の言葉
●天文・気象現象 関連
入道雲、積乱雲、雷(稲妻、稲光)、夕立、ゲリラ豪雨、夕凪(ゆうなぎ)、ヒートアイランド
●季節感や暑さを表す言葉・時候 関連
五月雨、五月晴れ、初夏、真夏、盛夏、熱帯夜、夏日、真夏日、猛暑、酷暑、炎暑、炎天、残暑、晩夏、暑気、暑気払い、土用波、避暑、逃げ水、日照、納涼、西日
●暦(こよみ)・二十四節気 関連
水無月(6月)、文月(7月)、葉月(8月)、夏至(6/21)、七夕(7/7)、小暑(7/7)、お盆(7/15)、海の日(7/16)、大暑(7/22)、土用(立秋の前の18日間)、土用の丑の日(7/27)、立秋(8/7)、旧盆(8/14)、処暑(8/23)
●風物詩、生活 関連
花火、浴衣、甚平、うちわ、麦わら帽子、日傘、風鈴、簾(すだれ)、蚊取り線香、蚊帳(かや)、打ち水、夏祭り、海開き、海水浴、富士山山開き、朝顔市、ほおずき市、金魚すくい、暑中見舞い、残暑見舞い、中元、蛍狩(ほたるがり)、流しそうめん
●行事
7月・8月の有名なお祭り(博多祇園祭、大阪天神祭(日本三大祭)、京都祇園祭(日本三大祭)、青森ねぶた祭(東北三大祭)、秋田竿灯祭(東北三大祭)、仙台七夕祭(東北三大祭)、山形花笠祭、徳島阿波踊り、京都大文字送り火、平戸じゃんがら)
広島平和記念日(8/6)、長崎原爆の日(8/9)、終戦記念日(8/15)
オリンピック(ロンドン五輪7/27開幕)
●植物
あじさい、あさがお、ひまわり、ハイビスカス、ツユクサ、オシロイバナ、サルスベリ、スイレン、ハス、ほおずき、ニッコウキスゲ、キキョウ、ヤマユリ、バラ、クチナシ、サルビア、菖蒲(しょうぶ)、ケシ、ダリア
キョウリ、ナス、ジャガイモ、スイカ、イチゴ、トマト、とうもろこし、メロン、夏みかん、ゴーヤ
●星座
夏の大三角:織女星(ベガ、こと座<織姫>)、牽牛星(アルタイル、わし座<彦星>)、デネブ(はくちょう座)
●ちょっと美しい日本語・名句 ―調べてみてください―
夕涼み(ゆうすずみ)、早乙女(さおとめ)、青田(あおた)、走馬灯(そうまとう)、蝉時雨(せみしぐれ)、薫風(くんぷう)、目には青葉山時鳥初鰹(めにはあおば やまほととぎす はつがつお)、しづかさや岩にしみいる蝉の声
●古典
夏はよる。
月の頃はさらなり、やみもなほ、
ほたるの多く飛びちがひたる。また、ただひとつふたつなど、
ほのかにうちひかりて行くもをかし。
雨など降るもをかし。
(枕草子・第一段)
見事に実っています。(近所の畑で)