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学研CAIスクール
中村橋教室

[2012年10月21日]

私立中高に思う ちょっと本音で・・・失礼します。。。

この時期、来年度の入試に向けて説明会が佳境を迎えています。
保護者や受験生の説明会だけでなく、塾向けの説明会もそれに先がけて開催されています。

毎年、中学受験生・高校受験生の志望校や、私自身が気になっている学校を主に訪問して、出来る限り、学校の様子を様々な視点からキャッチできるよう努めています。
校長先生のお話を伺うだけでなく、授業の様子、休み時間の生徒の様子、クラブ活動の様子など、可能な限り学校生活のいろいろな場面を見るようにしています。

今までに何度か伺って、先生方ともお知り合いになることができた学校は、それなりに学校のイメージはつかめますが、そうでない初めて訪問する学校や、何回か伺ってはいるものの説明会だけの参加で、今一つ学校の雰囲気がわからない学校も少なくありません。

さて本題ですが、近年の説明会は回を重ねる毎に、とても内容が充実してきて進行も説明もよどみないため大変わかりやすい反面、学校の実情や本音の部分がなかなか見えずらくなってきているような気がしてなりません。

私が訪問する最大の目的は、その学校を志望している生徒が、その学校の校風や教育内容にまずは肌が合うかどうか、を出来る限り見極めることです。
ところが、特に進学校はいわゆるパフォーマンスが少々派手で、プレゼンテーションにおける自校のアピールが強烈なため、逆に閉口してしまうこともしばしばで、結局数値的なものしかわからない、ということも多い状況です。

先日も、ある学校でのことですが、例年の説明会の進行とは少々異なり、冒頭に進学実績のプレゼンがありました。
説明会終了後、面識のある教頭先生に伺ったところ、少々苦笑しながら 「ニーズにある程度応えていかないと・・・ 実は学校として本心ではないのですが・・・」 と歯切れがあまりよくありませんでした。
私は、学校の方針転換かと大いに勘違いをしてしまうところでした。

学校も保護者も、そして塾も、 “進学率” に神経質になり過ぎている気がしてなりません。
決して否定しているのではなく、出口をアピールしすぎると、逆にその学校の特徴や本当の良さが見えなくなってしまうことが、往々にしてあるということです。

さらに、これが歪んでくると、生徒が二の次になってしまいかねません。
現実問題として学校が費用を負担して受験させる、といった由々しき慣例のある学校もあると聞きます。
学校は、どこぞの大手○○○と同じように成り下がって欲しくはありません。

※少々不適切な表現がありましたこと、お許しください。