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学研CAIスクール
中村橋教室

[2012年11月16日]

宿題 泣き笑い

英語のジョークにこんなものがあります。

“Tell me the truth,Jack. Who did your homework?”
“My father did.”
“All alone?”
“No,I helped him,sir.”

「ジャック、本当は誰が宿題をやったんだ」
「父です」
「1人で?」
「いえ、僕が手伝いました。」

洋の東西を問わず、宿題の位置づけは同じようです。



さて、最近こんなやりとりがありました。

やってきた漢字の宿題を先生がチェックしながら、小2の○○ちゃんに、
 「○○ちゃん、この漢字はこう書くんだよ、点はこの位置で、ここはハネるんだよ。」
 「じゃ、パパに言っとくね!」

算数の宿題をきちんとやってきたので、小3の○○ちゃんを褒めてあげると、
 「よく頑張ったね、えらいね!」
 「だって、ママ怖いんだもん!」

小4の○○くんは、やってきた宿題を自分から差し出して、
 「お〜っ、今回はしっかりやってきたね、えらいじゃないか」
 「誕生日プレゼントが懸かっているからネ」

小6の○○くんは、くしゃくしゃになった宿題プリントを手で伸ばしながら、
 「先生! これ1日でやったよ、スゴイ?」
 「えっ? 1日で?」
 「うん。気合入れて済ませた」
 「でも、これほとんど白紙じゃないか!」
 「うん、全然わからなかった! でもちょっとやったよ」
 「・・・・・」

これらは、ジョークでも何でもありません。
漫才のようなやりとりは、実は枚挙に暇がありません。
日常的なやりとりです。

中学生になると、宿題をやってきたときの一言はなくなり、やってこなかったときの言い訳がなかなか巧妙になってきます。
でもすぐにバレてしまうので、やっぱり子どもです。


そんな中学生の一人、Yくんにはずっと手を焼いていました。
正直なところ私が根負けし、宿題を一切出さなくしてから約半年経った先月末のことです。
何と、Yくんから要求してきたのです。
これには、たまげました。
びっくり仰天、耳を疑いました。腰を抜かすほど驚きました。いったい何が起こったのか。
思わず、 「お母さんからの言いつけ?」 と聞いてしまいました。
すると、ちょっと照れくさそうに 「いや、自分で・・・」 と。
宿題を出さなくなってからというもの、確かに生き生きしていましたし、試験前になると俄然張り切っていました。


結果論にはなりますが、自立を見守った結果、ようやく芽が出たのだと思います。
あのまま、半ば無理強いをするような宿題の与え方をしていたら、きっと萎れていたことでしょう。


さて、来週火曜日から定期考査です。
今、毎日のように教室に来て、それもいつもの倍の時間集中して勉強しています。
ガンバレ Sくん!!



近所の公園にて

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