[2013年2月13日]
機会あって、地球の自然環境に関する講演会に足を運び、にわか学習をしました。まだまだ勉強が足りないな、と切実に感じた次第です。
今回、新たな知識を得たことも大きな収穫ですが、それに伴って様々な疑問も噴出してきました。
日本は森林面積が二千五百万ヘクタールで、国土の六十六パーセントを占め、比率では世界で第三位の森林大国です。
しかも、半数が天然林で、その面積は過去四十年間変化していないということですから、日本の自然を自慢したくもなるのですが、ちょっと待てよと、首をかしげてしまいます。
日本では住宅建築に多くの木材を使っているはずです。
その木材はどこから来るのだろうか・・・・・?
やはり世界では七百三十万ヘクタールの森林が減少していました。日本で森林が減らないのは、必要な木材を外国から輸入しているからに過ぎないからです。
いずれにせよ森は守らねばならない。
しかし、木を切らなければそれで良い訳ではないのです。
光合成で酸素を作ってくれる大切な樹木は、夜間には逆に自分の作った酸素の半分もの量を吸収して二酸化炭素を放出しています。それでも酸素の半分は残りますが、やがて朽ち果てるその老木を分解するバクテリアが、残りの酸素を全て消滅させてしまうのだそうです。
悪玉にあげられることもある焼き畑農業も実は何世紀にわたって緑を保護してきました。焼き畑農業が森林を破壊するなら、世界中に森林など残っていないことにもなるでしょう。
私たちは、自然保護を声高に唱えながら、自然との付き合い方がひょっとしたら間違っている面も少なくないかもしれません。
さて、自分の不勉強を棚に上げて、子どもたちはというと・・・
ゴミの分別・ペットボトルのリサイクル・レジ袋をもらわないこと、節電することなど、子どもたちは普段の生活の中で、当たり前のこととして認識していたり実践したりしています。しかし、 「何のためなのか」 と質問してみると、まともな答えはほとんど返ってきません。
わかっていない子が実に多いことに愕然とします。
また、小学校高学年ともなれば、 「地球温暖化」 という言葉を知らない子はいませんが、その意味や仕組み・原因などがある程度わかっている人は残念ながらごくごく僅かです。高校生でさえ知らない人がいるのは悲しいことです。
知識を詰め込むのではなく、それはどうしてだろう、なぜだろう、と主体的に考える姿勢と、それから生まれてくる自覚ある行動がとても大事なのですが、どこか他人事です。
これは、子どもたちが不勉強なのではなく、きちんと教わっていないのだと思います。
まずは周りの大人が本質から教えていかねばならないことだと思うのです。
学校任せ、先生任せではなく・・・