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学研CAIスクール
中村橋教室

[2013年3月20日]

お医者さんから学んだこと


ここ数年、加齢のせいでしょうか、季節の変わり目は気候に順応するのがどうも遅れがちとなり、幸いにも一時的ではあるのですが体調が今一つ優れません。
友人いわく 「鈍感なほうがいいぞ」 とのこと。確かに花粉にはめっぽう鈍感なため、これだけは助かっています。
ただ困ったことに、先日学生時代にスポーツで傷めた古傷が急にうずき出したため、大学病院の整形外科にたまらず駆け込みました。
紹介状がなかったので、朝一番に行ったにもかかわらず、名前を呼ばれたのが、午後の一時近くです。
おかげで読みかけの本を読み終えることができました。いや、こんなのん気な話をしたいわけではないのです。

ようやく名前を呼ばれて、診察室に入ると 「どうされましたか?」 と先生。
私が症状を話し出すと、キーボードを叩いてパソコン画面のカルテにひたすら打ち込んでいきます。こちらを見る暇などない様子です。
レントゲンなどの検査結果もデータで送られ、先生は終始パソコンの画面とにらめっこなのです。
そして、痛みのある箇所をちょっと触っただけで程なく診察は終了しました。その間、先生は私の目を見て話をすることはありませんでした。

高校時代の友人が神楽坂で鍼灸院を開いています。直接治療する時間は診察時間全体の中でほんのわずかなのだそうです。患者さんのほとんどがお年寄りで、彼が患者さんの体に触れ、目を見てじっくり話を聞いてあげると、笑顔になり快復がとてもはやいとのことです。


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学校における先生と生徒、塾における先生と生徒も全く同じでしょう。もっと生徒と向き合い、もっともっと子どもたちのことを理解することが、教える以前に大事だなと改めて思ったのです。私が先日診てもらった整形外科の先生は、恐らくロボットだったにちがいありません。