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学研CAIスクール
中村橋教室

[2013年5月7日]

知らなかった「砂糖」の常識

一年ほど前の健康診断で、BMIやら○○値やらが少々高く、糖尿病を言い渡されてしまいました。
不安に駆られて、内科医の友人にメールで相談すると、けんもほろろに、 「お前の歳でその数値なら大丈夫、気にしない方がいい」 の一言。見事に真逆の診断です。
そこで、素人なりにも病気や栄養などに対して正しい知識を持たねばと、はたと思ってからというもの、何かと調べる機会が多くなりました。


その中で、最近得たにわか仕込みの知識を一つご紹介します。
もう既にご存知の方には、無知蒙昧をさらしますが、私の常識が非常識だった 「砂糖」 についての話です。
私たちの身近な食品の中で、砂糖については結構誤解されているようです。砂糖は肥満の原因になる、糖尿病を引き起こす、摂り過ぎるとキレやすくなる、といった 「常識」 は誤解の産物なのだそうです。

例えば、肥満の原因は、食べ物から摂るエネルギーの摂取量と消費量のアンバランス。つまり、運動不足です。
糖尿病も遺伝的素質からのものを除くと、発症原因は食べ過ぎや食べなさ過ぎ、ストレス、運動不足など、多くは生活習慣に起因しているとのことです。


栄養学の見地からは、砂糖は適量摂ることによって、人間の心や身体に様々なプラス効果をもたらすのだそうです。
甘いものを食べると気持ちがリラックスするのは、砂糖にはブドウ糖に分解しやすいという大きな特長があり、このブドウ糖に、心を安定させる脳内物質の合成を促進させるという働きがあるからです。
それだけではなく、ブドウ糖は、脳が利用できる唯一のエネルギー源。さらに、運動時のエネルギーとなるのも、良質な筋肉づくりに役立つのも、ブドウ糖だということです。砂糖の摂取が、脳細胞の成長や学習能力の向上につながるという研究も多数発表されているとのことです。


ところで、 「スイートハート」 や 「スイートホーム」 などのように、英語では 「甘い」 という意味の言葉は、概して良い意味で使われます。ところが、日本語では 「甘い汁を吸う」 「考えが甘い」 「甘っちょろい」 など、どうも悪い意味で使われることが多いというのも、そもそも 「甘いもの」 に対する誤解の元になっているような気もします。

役割と効果を考えれば、砂糖は本来 「スイート」 なもの。今や石油の代替エネルギーとして注目されている砂糖を正しく知ることは、実は健康面だけでなく、この様に地球環境についても考えることにもなるということに気がつきます。
さて、メタボを気にしつつ次はバイオマス (生物資源) について勉強し直すとします。



練馬区 平成つつじ園

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