パソコン版を見る

学研CAIスクール
中村橋教室

[2013年10月29日]

地球温暖化の妙


今年の猛暑でさらに地球温暖化が危惧される中で、竜巻や季節はずれの台風・豪雨など異常気象も発生しました。
そして、今年の12月は例年より冷え込むとの予報を新聞で目にしましたが、さて・・・


最近の地球温暖化は誰もが肌で感じるほど顕著だと思うのですが、平均気温は過去100年間に1.1度上昇したに過ぎないらしいのです。
もっとも、これは大変な数字なのだそうです。


温暖化防止は叫ばれて久しいのですが、実は寒冷化よりずっと良いのだそうです。気温が高く二酸化炭素が多い状態は、植物の炭酸同化作用に最適な環境だからです。
1億5千万年前に巨大な草食恐竜が生きられたのは、平均気温が現在より6度ほど高く、大気中の二酸化炭素の量が5倍から10倍だったからだと、養老孟司氏が書いています。
恐竜が滅んだのは地球寒冷化のためでした。


今、仮に地球が寒冷化に向かったとしたら、植物の生産性が下がり、発展途上国を中心に人類の半数が餓死する恐れがあると言います。
実は、太陽の活動が活発になったことが原因で地球温暖化が進んだのであり、二酸化炭素が増えたのはその結果だという説もあります。
それを踏まえて反原発の立場からも火力発電を推進しようという意見もありますが、主な燃料となる原油の価格が世界的な規模で上昇し、これまた発展途上国の人たちを苦しめる結果にもなるというのです。


地球温暖化については、様々な影響が多方面に表れています。特に悪い影響が取りざたされていますが、悪いばかりではない、むしろいい影響を及ぼすという見解があるのも事実です。
こうなると、知れば知るほど何が真実で、どう考えどう行動することが正しいのかを判断することが非常に難しくなってきます。


色々な講演会に参加したり関連書物を読んだりしていると、何か言い知れぬ違和感や不快感さえ覚えます。
極論を言うと、立場が変われば見方も変わり、そこに利害が大きく絡めば自分の都合のいいように解釈するからです。中立であるはずの学者とて、例外ではないことに気がつきます。
「東大話法」 という言葉も誕生した福島第一原発事故の時もそうでしたが、政治家や大衆のご機嫌取りに憂き身をやつす曲学阿世の徒のなんと多いことよ・・・


子どもたちには、真実を教えたい。
そして、自分の頭でしっかり考え判断し、自分で行動して欲しい。
最近の子どもたちを見ていると、とみにそう思うのです。