[2014年2月17日]
1月は行く月、2月は逃げる月、三月は去る月と、昔から言うそうです。時間の過ぎる速さを実によく表現しています。
年が明けてからあっという間に時間が過ぎ、気がつけばもう2月も半ば。花見が待ち遠しいと思う反面、もう少しゆっくり時が流れてくれたらな、とも思うのです。
さて、つい先日小学3年生の女の子が、前触れなく唐突に 「先生は今しあわせ?」 と聞いてきたのです。
予想だにしないドキッとするような質問に一瞬動揺しましたが、真顔で聞いてきましたので、ちゃかしてはいけないと思い、若干言いよどみながらも 「う〜ん 幸せだよ」 と返答しました。 (心を読まれてしまったか・・・?)
「○○ちゃんは?」 と聞くと、
『毎日毎日、とってもしあわせ! だから今もしあわせ』
『毎日必ずいいことがあるの。 今日もとってもいいことがあったの』
「いいね、毎日ワクワクするね」
「それで、何があったの?」
『えっとねえ・・・ 学校のウサギが元気になったの。それでわたしに懐いたの』
「ほう、それは良かったね。しっかり世話をしたからじゃない?」
「うん。心配で毎日学校に早く行ってたの」
「明日もきっといいことがあるから、早く明日になって欲しいな・・・」
はてさて、大人になってからというもの、明日も起こるであろう良き事を期待して、早く明日になって欲しいと願ったことがあるだろうか・・・・・
せいぜい休日の前日くらいのものだろう。でもこれは、早く今日が終わって欲しいという決して前向きな発想ではないと思う。
この小学3年生の女の子に対して、妙に自分が恥ずかしくなりました。
学生時代の楽しかった頃の夢を時折見ます。決まって、学生時代の友人に会ったり連絡を取ったりする前後なのですが、この夢に限って見た内容をよく覚えており、夢から覚めると、床でうつらうつらしながら余韻に浸ります。
すぐに現実に引き戻されますが、あの頃は良かったな、と昔を懐かしむことも心地いい瞬間なのです。
過ぎにしことを 悲しまず
来たらぬことに あこがれず
今あることに 身をもてば
その顔色や ほがらかに
という詩があります。
まさにこの今が一番良い時であり、一番大事な時なのです。
過去にしがみついてしまうのは、きっと今の自分に自信が持てないからなのでしょう。
大事なのは、今の一瞬をどう生きたかで、自分の未来は決まるのです。
だからこそ、この今が大事なのです。
ということを、小学3年生から教わりました。