[2014年8月14日]
夏休みに入る少し前、 「大昆虫展」 の招待券が手に入ったので、抽選で欲しい人にあげようと思い、小学生全員に声を掛けました。
ところが、全く反応がありません。興味を示すどころか、嫌悪感を丸出しにする男の子もいます。
女の子の方がまだ少し興味を示しました。
年々、昆虫拒絶派が増えているような気がします。
目の前に小バエが飛んでいると、のけ反ってしまう小学生の男の子。
小さなクモに大声を上げて驚いてしまう中学生の男の子。
ゴキブリが出ようものなら失神してしまうのではないかと思うくらいです。
そう言えば、数年前大きいヤツが出たとき、殺虫剤を持って仕留めるまで追いかけたのは、中学生の女の子でした。
あの時のしたり顔が何とも印象的です。
さて、先の 「大昆虫展」 は、小2の男の子の手に渡りました。抽選なしでした。
でも、 「ママが超苦手だからな・・・」 と一言。ならば、パパに連れて行ってもらってね。
ところで、話が変わりますが、6月下旬に、ある学校の説明会に出向きました。今まで毎年のようにスケジュールが合わず、ようやく叶った訪問でした。叶った、というのはもう一つ目的があったからです。
その学校は、私が幼少から少年時代を過ごした場所に、ほど近い所にあるのです。
説明会を終えたあと、時間の許す限り辺りを歩き回り、昔を懐かしみました。
長い歳月を経ても、全く変わらないところ (たたずまい) と、逆に思い出すこともできないほど全く面影のなくなってしまった場所がありました。
面白いもので、昔の記憶が戻ってくるきっかけは、 「壁」 。
歩道を歩いていて妙に懐かしさがこみあげてきます。ところどころ欠けていて朽ちそうなレンガの塀や昔のままの古いコンクリートの塀です。
はっと何かを感じて一気に時間が戻っていきます。変なものを覚えているものだ、とおかしくなりました。
もう40年以上も前のことです。
夏には虫かごと虫取りあみを持って雑木林でセミを捕ったり、広い空地でトンボを手で捕まえたりしました。また、水場ではザリガニやゲンゴロウ、メダカやタニシなどを夢中で捕まえて、とにかく一日中自然の中で遊んだものです。
昔は今ほど猛暑ではありませんでしたので、外遊びも快適でした。
さて、こんなお話をすると、相当田舎のように思われるかもしれませんが、そうではありません。
今や、住んでいた社宅はなくなり、立派なビルになっています。
セミやトンボを捕った場所にはマンションや戸建の家が建ち、ゲンゴロウを捕まえたところはゴルフの練習場&室内テニスコートになっています。
ザリガニとメダカのいたところは、実は湧水の湧くホテルの敷地内です。一応塀 (金網だったかも) はありましたが、隙間だらけでしたので実際無いようなもので、誰にもとがめられず自由に出入りできたのです。
ここは、特に気に入りの場所でした。ほとんど手入れをしていないうっそうとした林で、小さな池があり、ちょろちょろと小川も流れていました。
はてさて、そこは港区高輪です。
こんな話を子どもたちにしましたが、 「ふ〜ん」 で終わりです。
ザリガニ? タニシ? ゲンゴロウ? 何それ、って顔でした。