[2014年11月1日]
勉強は、 「しなさい」 と言われると、子どもは余計にしたくなります。
親は、そんなことわかっていても、つい感情にまかせて口からどんどん気が済むまで愚痴が溢れ出てきます。
そうなると、もう子どもはうんざり。しまいには、勉強する“フリ”をして、親の怒りを鎮めようとします。こうなってしまうと、もうダメですね。収拾がつきません。
さて、こんな状況が珍しくないご家庭は、ちょっと、いやかなりドラスティックに発想の転換を図ってみてはいかがでしょうか。
「ちょっと遊びに行くか?」
と連れ出してみましょう。
そもそも欲望は、何かが欠乏しているところからしか生まれません。つまり、子どもが勉強したくないと言うときは、勉強への欲望が飽和状態になっています。
一方で、子どもは、勉強と非常に距離の近いところで生活を送っています。それゆえ、勉強の欲求は飽和しやすいのです。
だから、子どもが勉強をしたくないと言ったら、勉強との距離を思いっきり遠ざけて、逆に勉強を欠乏状態にさせてやればいいのです。
勉強する (勉強しなければならない) という日常から、子どもを外の非日常に短期間、引っ張り出してやるのです。
遊びに行く、それも泊まりがけで。山に登る、ディズニーランドに行く、釣りに行く などなど。その間は、絶対に勉強をさせてはいけません。勉強の話もご法度です。
こうした時間を持たせると、子どもは何となく不安になり居心地が悪くなって、親が言わなくても、非日常から勉強する日常に自発的に戻ろうとする意識に なります。
親子のコミュニケーションも図れる。親もリフレッシュできる。一石二鳥です。
かれこれ10年も前になりますが、これをまさに実践した5年生の男の子 (中学受験生) のお父様がいらっしゃいました。
10月の連休を使って、何と1週間お父様の実家のある鹿児島に行ったのです。1週間ということは、学校も休みました。お会社勤めの父様も休みを取りました。
当時は、相当驚きましたが、それ以来保護者の方にお勧めしています。
何と言っても、効果絶大ですから。