[2015年1月8日]
今回は、昨年末から思っていることや、感じていることなどを、とりとめもなく述べさせていただきます。
(全く脈絡がありませんので、ご容赦ください)
暮れの12月29日の新聞に、1年間の主な出来事が時系列に3面に渡って掲載されていました。
2014年の前半のことは、そんなこともあったなと、遠い記憶の出来事も少なくありません。
この1年のプレイバックを平成26年1月から順に追っていきながら、自分自身のことも省みてじっくり振り返ってみました。
反省すべき点の多い私自身のことはさておき、起きた出来事で印象深いことは、 「人の強さ 」 とその終焉としての 「死」 で、そして 「人への信頼 」 です。
「人の強さ」 は、特にスポーツ界での日本人の強さです。
高梨沙羅 (スキージャンプ) 、羽生結弦 (フィギュアスケート) 、浅田真央 (フィギュアスケート) 、錦織圭 (テニス) 、本田圭佑 (サッカー) 、葛西紀明 (スキージャンプ) 、田中将大 (野球) 、松山英樹 (ゴルフ) 、室伏広治 (ハンマー投げ) 、大谷翔平 (野球) 、吉田沙保里 (レスリング) 、内村航平 (体操) などなど。
どの選手も肉体的な強靭さだけでなく、精神面の強さをとてつもなく感じます。
そして、学術界では、ノーベル物理学賞受賞の日本人3氏と、ノーベル平和賞受賞のマララさん。
新聞記事や著書で読む限りですが、輝かしい賞を受賞した裏には、想像を絶する苦労があり、その末に偉業を成し遂げた 「強さ」 を感じます。
昨年は著名な方々が多く亡くなられました。
新聞に掲載されている著名人だけで80人近くの方々がいます。 まさに巨星堕つ、です。
世の中に多大な影響力を持つ方々は、どのような思いで最期を迎えたのだろうと思うと、ある方の信奉者としては、万感胸にこもってきます。
最後の最後まで、意志を貫いてこられた強さをひしと感じます。
さて、阿倍内閣は、 「強い日本」 を目指すと言っています。
消費税が昨年4月に8%となり、集団的自衛権の行使容認を決議決定。
相変わらずの政治とカネのきな臭さの中でも衆院選作戦勝ち。
アベノミクスで格差拡大も助長されました。
強い国とは何なのでしょう。
その一方で、東日本大震災で未だ26万人以上が避難生活。
広島の豪雨と土石流、御嶽山噴火、長野断層地震で多数の被害者が出てしまいました。
災害に強い国なのでしょうか。
昨年9月に、英国におけるスコットランド独立を問う国民投票が行われました。
私が一番注目したニュースです。
結果は賛成45%、反対55%で否決されました。
結果には注目していましたが、それ自体に対する意見は持っていませんでした。
あくまでも静観していました。
結果云々ではなく、この国民投票で感服したことは、何より独立を国民の意志に委ね、その結果に従うという英国の姿勢です。
別の問題も多々ある英国ですが、この姿勢は民主主義の一つの成熟した形でしょう。
転じて日本では、今回の衆議院選挙の投票率は、小選挙区選は戦後最低だった前回2012年の59.32%を6.66ポイント下回る52.66%となりました。比例選も前回を6.66ポイント下回る52.65%でした。
小選挙区選の当日の有権者数は1億396万2784人、投票者数は5474万3097人で、棄権者数は4921万9687人でした。 (2014年12月15日 総務省発表)
こんな国では国民投票が非現実的であることは、火を見るより明らかです。
英国民と政府に、人の強さと人に対する信頼の深さを感じます。
経済、政治、外交、軍事・・・ どれでもない
国力とは、人の強さと信頼あってこそ、ではないでしょうか。