[2015年2月6日]
先日、遅まきながら新年会で親戚が集まりました。
私が子どもの時分は、正月三が日のうちには集まっていましたが、だんだんと後ろにずれて、成人の日、1月の末、そして今年は2月の第一日曜日。
なんだかんだ、途切れ途切れですが、もう40年以上も続いています。
その間、曾祖母が亡くなり祖母も亡くなり、自分の親も・・・
姪も甥もいつの間にか増え・・・
時の流れを感じます。
一昨年の秋には、祖母が一人で暮らしていた一軒家が取り壊されました。それまでは、新年会の会場でした。
その家には私が幼少の頃よく連れて行かされました。
とても古い家で、今では見ることもない “五右衛門風呂” があり、泊まりに行くたびに、入るのが本当に怖かったことを幼心に覚えています。
そんな大昔の話もいろいろと出てきた新年会は、私のいとこ (叔父の娘) の家で盛大に開かれました。
このいとこがとてもユニークな人です。
小4の息子と小1の娘の母親です。
子育てのモットーが、徹底した 「自立の精神」 です。 いやはや筋金入りです。
「自分のことは自分で決める」 「決めたことはきちんと守る」 「親から言われたからやるのではない」 の3つを徹底的に仕込んでいます。
たまたま、新年会当日は小4の息子のサッカーの練習の日でした。
練習に出掛ける時、もたもたして遅刻しそうになっている息子に、母親の一喝。
「自分が好きで始めたんでしょ! 守れないならやめなさい!」
それだけではありません。
サッカーから帰ってきて、早速ゲームを始めたのですが、どうやら約束の1時間を超過したらしいのです。
そこで、母親は 「ゲームは1時間だけ。 自分で決めたのにやめなかったときは、もうおしまいにします」 と、すっと取り上げて片付けてしまいました。問答無用です。
これには、他の親戚も、今日くらいは・・・と、同情の声が上がりましたが、一切耳を貸さず、「そうやって例外を作ったら絶対だめなんです」 とピシャリ。
息子は、と言えば、ふてくされてしまうわけでもなく、荒れてしまうわけでもなく、結構素直に反省していました。できています。
ここまで、ビシっと明確に威厳を持って行動してこそ、親の本来のしつけだなと、改めて思いました。
かといって、何にでも厳しい家庭かと言えばそうではなく、結構オープンで、とても賑やかです。
長男は、4年生の男の子にしては、よくしゃべるし、びっくりするほどいろいろなことを知っています。最近読んだ本や映画の面白かった部分を熱っぽく話してくれました。
そして、気が付けば、お父さんの背中に登ってじゃれています。
妹はと言えば、とにかく好奇心旺盛で、仕切り屋で、こちらの都合はお構いなしのわが道を行くタイプです。
私がプレゼントで持っていたちょっと珍しい木製のおもちゃで遊び出したのですが、私も強制参加をさせられました。
そのうち、私が 「もういいよね、一人で遊べる?」 と聞くと、「私がやるって決めたのに、勝手にやめちゃダメ!」 とビシっと叱られました。最強です。
家族全員、何にでも熱中するタイプです。
お父さんの歴史好きが高じて、息子も 「お城」 が大好き。私の知らないことをどんどん質問されて、タジタジになりました。
昨年の夏には、西郷隆盛の足跡をたどりに鹿児島に家族で行ったそうです。
長男は、小4にして明治維新については博学です。
「西郷隆盛は自殺をしましたが、生き返りました。その後何という名前に変えましたか?」
えっ? そんなの知るか!