[2015年4月1日]
学習時間と成績は比例する、と一般的に至極当たり前のこととして言われています。
確かに、たくさん勉強した子どもは成績を上げます。
勉強をあまりしない子どもは成績が良くありません。
当たり前過ぎるかもしれません。
しかし、小学校時代には、それほどの成績でもなかったのに、中学や高校で急激に学力をつけ、成績を上げる子どもも、中にはいます。
一握りですが、毎年そんな逸材が塾にはいます。
その子どもたちに共通していることは、 「地頭」 が強いことです。
「地頭」 とは、定義がかなり曖昧ですが、一般的に知識量が多かったり、頭の回転が速かったり、ということではなく、 「知識がなくても自分の頭で解答に至る道筋を考えることができる頭」 です。
「地頭」 が強い子どもは、たくましく働くタフな脳を持っている子どもです。
そして、さらにこの子どもたちに漏れなく共通している点は、普段のきちんとした生活習慣が身に付いている、ということです。
「早寝」 「早起き」 「朝ご飯」 そして、 「読書」 「手伝い」 「外遊び」 といった習慣を家庭でしっかり身に付けています。
そんな日常が、脳をたくましく鍛え、彼らを地頭の強い子どもに育てているのだと思います。
ですから、この子どもたちは、必然的に社会性もしっかり備わってきます。
あいさつがしっかりできる、迷惑をかけたらすぐ謝ることができる、感謝の心を相手に伝えることができる、時間を守れる、整理整頓ができる・・・ など当たり前のことを当たり前に自然に行うことができるのです。
ですから、様々な面において、好循環が生まれてくるのだと思います。
こんな子どもたちの学習や成績の特徴 (あるいは特長) は、
それまでぱっとしない成績だったこと。(外遊びが最優先だったため)
どこかで (中2だったり、高3だったり)、 豹変したように猛勉強を始めること。
土壇場のここぞというときに 「ガリ勉」 ができ、30点〜40点アップの離れ業をやってのけること。
つまり、やらねばならないと思ったときに、意志を強く持つことができるのです。
これらのことは、たくましく鍛えられた脳だからこそ成し遂げられるのだと思います。
目先の成績にこだわり過ぎると 「地頭」 は育たないでしょう。
地頭は、 「知識量」 ではなく 「考える力」 そのものだからです。
このようなたくましい脳を育てるには、このような子どもたちを見るにつけ、やはり原点に立ち返って、生活環境をしっかり整えることだと、痛感します。
今一度、 「早寝」 「早起き」 「朝ご飯」 そして、 「読書」 「手伝い」 「外遊び」の重要性を再認識して欲しいと思います。
学力の土台は、生活環境を整えるところにあります。