[2015年9月22日]
お陰さまで、ここ中村橋の地に開校して15周年を迎えました。
ありがとうございます。
今までのご支援に心から感謝いたします。
さて、15年前の子どもたちと、今の子どもたちの特性や資質は、「表面的」 には随分と変化してきました。それは、社会情勢や生活環境によって日本人の価値観が変わってきたことによるのではないかと思います。
結果として、親である大人の子ども (特に自分の子ども) に対する教育観が変わってきたことを感じます。
また、世の中の風潮 (どちらかと言うと学力偏重志向) や行政の施策によって、その都度子どもたちは、実験台となっていろいろな形で試されています。
学力向上が悪いと言っているわけでは決してないのですが、その歪として、どうもバランスを欠いてしまっているような気がします。
何とのバランスかというと、人間形成とのバランスです。
必然的に、塾においてもこのウェイトが高くなってきます。高くしなければならないと感じています。
やはり、しっかりしている子は、学力が高いという事実は動かし難いからです。
ただ、子どもたちは、本質的には変わっていません。
子どもたちの根本的な関心事は、大きく分けて二つあるようです。
それは、 「そもそもどうして勉強しなければならないのか」 と、 「どうやったら入試に合格できるのか」 です。
この根本的な疑問と、具体的な疑問で悩んでいます。
例えば、受験は一種のゲームのようなもので、勉強を遊びとは言えないまでも、それに少しでも近い感覚で取り組むことができる子が伸びます。
でも、その一方で、 「何で、受験しなくちゃいけないの」 「高校に行かなかったらダメなの」 という根本的な問いを解決しないと先へ進めない子もいます。
それらに対して、真摯に答えていかなければならないと、最近特に感じています。
それに真剣に答えてあげて、道筋を示してあげることも、学校でもない家庭でもない、塾のもう一つの大きな役割があると、勝手に考えています。
特に小学校5年生、6年生、中学校2年生と3年生です。
5年生は受験組と非受験組にはっきり分かれる学年になります。中2はそろそろ高校を意識し出す時期だからです。
子どもたちに、正論や大人の論理は一切通りません。
一人ひとりの疑問や不安に対して、納得のいく話をしてあげることによって、子どもたちは自尊感情を持ち、自己肯定感を高め、向上心や向学心を抱きます。
そして、その先に学力向上があります。