当たり前すぎるほど、言ったり言われたりしている 「目標」 はとても重要であることはわかっている。
では、目標を立てるためには、どうすればいいのでしょうか。
レベル | - |
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目的 | - |
対象 | 小学生・中学生 |
科目 | 全教科 |
期間 | |
授業形態 | - |
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実施時間 | - |
クラス編成 | |
教材 |
人は、自分のとても好きな分野で何かを成し遂げようとするとき、とても意欲に満ち溢れています。
そして、この様な前向きな姿勢のときは無意識のうちに 『目標』 を自主的に、かつ自然に設定しています。
その『目標』を達成することに、さらにそれを越えることに、この上ない喜びを感じているのです。
その気持ちが強ければ強いほど 『目標』 は明確かつ具体的です。
スポー
ツを例にとると分かりやすいでしょう。ただ単に 「うまくなる」 「強くなる」ではなく、 「○○さんに勝つ」 「○○秒縮める」 「打率を1分上げる」 「自己記録の○○を破る」 「公式戦でまず1勝する」 「○○の技をマスターする」 などです。
つまり、自分を奮起させるために、 『目標』 をより具体的に、かつ手の届く範囲で設定しているのです。ですから、 『目標』 は 『夢』 ではありません。あくまでも、自分に課した 『課題』 なのです。
ここで、あの大リーガーのイチローが愛知県のとよなり小学校6年生の時に、卒業作文の中で書いた 『夢=目標』 をご紹介しましょう。
1.高校を卒業したら、中日ドラゴンズか西武ライオンズに入団し、一流のプロ野球の選手になる。
2.契約金は1億円以上
3.一流選手になって試合に出られるようになったら、お世話になった人に招待券を配って応援してもらう。
あっぱれですね。この卒業作文の中で、 「・・・3年の時からは、365日中360日は激しい練習をやっています。(中略)こんなに練習しているのだから、必ずプロ野球の選手になれると思います。」 という下りがあります。
上記の 『夢』 は完全に実現できると、その当時既に確信していたのです。
まだ小学生ですから、作文の中では 『僕の夢』 という言葉で表現していますが、ここまで具体的だと、これらは立派な 『目標』 です。
今や 『僕の夢=目標』 は達成し、現在の活躍ぶりは周知の通りです。
この様にスポーツを例に、 『目標 』についてお話しいたしましたが、実はスポーツと勉強は、小中学生の場合、少々前提が異なっています。
スポーツはもともと 「好き」 で始めたものですが、 「勉強」 は必ずしもそうではありません。
ですから、スタート時点での 『やる気』 の度合が違います。
勉強の場合、小中学生にとっては好きな教科以外は、なかなか気乗りしないものです。
そこから 『やる気』 を引き出すには、より具体的な 『目標』 と 『方法論』 (勉強の仕方) を考えることが、何よりも大事です。
ただ漠然と 「小学生は勉強することが仕事だから・・・」 「中学生は勉強するのは当たり前だから・・・」 では、 『やる気』 は芽生えません。
では、より具体的な 『目標』 と 『方法論』 (勉強の仕方) はどのように考えればいいのでしょうか。
1.当面の目指す到達レベルをはっきりさせること。
例えば、学校のテストであと5点アップさせる、検定(漢字検定や英語検定)合格、志望校合格など。
実際の点数ではなく、学習の量 (結果ではなく過程) でもかまいません。
漢字プリントを毎日必ず1枚はやる、1ヶ月で問題集を1冊やりきる、新しい単語を一日5個覚える、などです。
2.そのために 「やるべきもの」 と、 「やり方」 を明確にすること。
まずは、一日のうち、いつどのくらいの時間を使ってやるのか、そして具体的に何を使って、どのようにどのくらいの量をやるのかをはっきり決めることです。
そして、やる量を決めたら、その量をこなすことをその日の目標にしてください。
決して時間を優先させないでください。
勉強は時間ではなく量だからです。ですから予定の量が早く終わればその時点で必ず終わりにしてください。
3.考える方向がはっきりしていなければなりません。
今の能力に合わせる必要があります。
上記2.を検討するときに、無理なくできるものを見極めなくてはなりません。
つまり、ここでいう “考える方向” 、というのは自分で問題に対してあれこれ考えることができるということです。
人は考えることが好きな動物ですから、自分の力で考えることができ、次へ展開していきそうだ、と感じたとき、初めて 『やる気』 が出てきます。
スポーツと同じく、まずは手の届く目標が必要です。
今までよりも少し努力すれば越えられるハードルを設定することです。
最初のハードルが越えられたら、次にもう少し高いハードルを設定します。
自然と次々にハードルを越えていく喜びを味わうことでしょう。
こうした好循環を早く作ることです。
後は、意識がプラス志向に働いてきますので、自主的に努力するようになってきます。
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さて、ここまでは総論的なお話となりました。
各教科別の学力を上げる方法は、 「教科別学力アップ法」 をご覧ください。
実際は、個々に事情(学年、現時点でに学力、中学受験有無、意欲の程度、性格、志向、家庭環境、学習を阻害する要因の有無 など)が異なりますので、一筋縄ではいきませんが、本質的な部分は全く変わりありません。