パソコン版を見る

学研CAIスクール
中村橋教室

本当に学力を上げる方法 <教科編>

●算数・数学 <計算・用語編>
●国語 <表現編>
●小学理科・社会 <興味・関心喚起編>
●英語 <単語・文法編>
●数学 <論理的思考編>
●算数 <中学受験編>

 などについて、それぞれの教科に対する本質的な取り組み方や考え方からお話し
 します。
 決して、「コツ」 ではなく、まずここからスタートして欲しいという基本のお話です。

 どうぞご興味のある教科をご覧ください。


レベル
目的
対象小学生・中学生
科目全教科
期間
授業形態
実施曜日
実施時間
クラス編成
教材

算数・数学 <計算・用語 編>

★ まずは、算数・数学の 「道具」 としての 「計算」 です

≪計算力≫

算数・数学は何と言っても 『計算力』 です。計算の速さと正確さは、算数・数学の学力とまさに比例します。

計算力を上げるには、とにもかくにも練習しかありませんが、そこで注意しなければならない点は、 「途中式」 をしっかり書くことです。
ご家庭で計算問題をやる場合は、答えが合っていればOKではなく、途中の式をセオリー通りにきちんと書いているかどうかを点検してください。

「自分流 」や 「ルール違反」 が多く見受けられます。
その結果、例えば 「桁数が大きくなると必ず間違える」 、 「整数ならできるが小数や分数だとできなくなる」 、 「時間がかかる」 、などの現象が見られます。
結果として、計算を必要以上に難しいものにしてしまいます。

「途中式の書き方」 は塾で指導しております。
主なポイントは以下の通りです。

●数字はきれいに、丁寧に書く
●決して、はしょらずに書く。(暗算でもできる簡単な計算式も書き表す)
●一つの式の中で、全ての計算を完結させる。(式を分解してばらばらにして、あちこちに書いたりしない――数式のルールを守る)
●式はタテに書いていく。(「=」をタテに揃える)
●計算の工夫を常に考える(左から機械的にやるのではなく、簡単にできる方法を常に考える)
●分数は2行使う  など

★ 何が何でも、算数用語・数学用語 の完璧な理解が大事

≪用語≫

次に大事なことは、算数や数学の最低限のルールや 『用語』 をしっかり理解することです。

算数や数学でも 「誤解語」 を完全になくすことです。
算数・数学の苦手な子は、大事なルールや用語が分かっていません。
それらが分からないと、必ずどこかでそれが致命傷になります。

小学生であれば、 「整数」 「1kg=?g」 「真分数」 「最大公約数」 「平均」 「人口密度」 「比」 「比例」 「比べられる量」 「平方」 「立方」 「ha(ヘクタール)」 「mL(ミリリットル)」 などの単位や用語です。

中学生であれば、 「自然数」 「係数」 「次数」 「因数」 「素数」 「座標」 「変域」 「変化の割合」 「垂直二等分線」 「母線」 「接弦定理」 「中心角」 「平方根」 など、が正確に説明できなければなりません。

※数学の苦手は子は、10人中10人 「自然数」 が正確に説明できません。

★ 中学受験生向けの必殺技

さて、中学受験生ですが、計算の精度を高めることは言うまでもありません。
さらに、スピードを高めることが必要です。
計算の精度とスピードはかなり得点を左右してしまいます。
そのために、ある程度数字を覚えてしまうことも必要です。

例えば、分数←→小数 の変換 3/4=0.75、1/8=0.125 9/20=0.45 など
整数の平方:11×11=121、12×12=144、13×13=169、14×14=196、15×15=225、16×16=256 など
また、128の約数は? と聞かれて間違いなく全ての数字を挙げられるか、などです。

普段から遊び感覚で覚えてみてください。

以前、円周率(p:3.1415・・・)を小数点以下30桁くらいまで覚えていた子がいました。
実際に役に立つかどうかは別として、(ほとんど役には立たないと思いますが)覚えることに挑戦するという行為がとても大事だと思います。
数字や算数に対するセンスはやはり磨かれてくるのです。

ちなみに、3.1415926535 8979323846 2643383279 5028841971 6939937510 5820974944・・・と続きます。

国語 <思考力・表現力 編>

● 「思考力」  と 「表現力」 は社会の要請

★★★ 日本語の表現能力は一生の問題です ★★★

ここでは、『思考力』 と 『表現力』 についてお話しいたします。
中学入試の国語の傾向を見ると、この 『思考力』 と 『表現力』 を試す問題が増えています。
これはいわば社会の要請とも言えるでしょう。
文部科学省が、自分で考え、表現する 「新学力観」 や 「生きる力」 重視していることからも、それは窺えます。

都立の中高一貫校の入試問題では、知識偏重型問題ではなく、 「読み取った内容を自分で考え、言葉で伝える」  「資料を活用し、多面的に考え、表現する」 といった能力を問う問題が出題されています。
今までの一般的な受験勉強では太刀打ちできません。
まさに、 『思考力』 と 『表現力』 をかなり重視した入試問題と言えましょう。

● ご家庭でできること

「知的好奇心を育てるために、ご家庭で問いかけをすることです。
テレビのニュースを見ながら、「この事件、お父さんはこう思うんだけど、○○くんはどう思う?」 そう問いかけて、お子さんが考えを述べたら、「どうしてそう思うの?」 とさらに質問をしてください。
こうしたやりとりをするうちに、最初はお子さんも頭の中でひらめいた言葉をしゃべっているだけだったものが、次第によく考えるようになり、さらに自分の言いたいことを膨らませて、それを伝えようと工夫するようになってくるのです。

決してせっかちに答えを要求したり、あるいは与えたり、その時事問題の内容を教えたりしてはいけません。
学習のある段階、過程においては、教えることがかえって子どもから自ら考える力を奪ってしまうことにもなりかねません。
その上、一方的に説明を受けるだけで、自分の力で考えようとしないお子さんは、自分から物事を見たり聞いたりする好奇心さえもなくしてしまいます。
お父さんもお母さんも、一緒に考え、頭に汗をかいてください。

話は変わって、数年前の話題ですが、駿台予備学校物理科講師の山本義隆さんの記念講演での話です。
この講演は、山本さんが著書の『磁力と重力の発見』で大佛次郎賞を受賞したときの、受験を終えた200人あまりの学生に話をした記念講演です。

山本さんは、近代科学の歩みを説明し、最後に「ところで、何のために勉強するのでしょうか」と問いかけました。
「専門のことであろうが、要するにものごとを自分の頭で考え、自分の言葉で表明できるようになるため。たったそれだけのことです。そのために勉強するのです。」

「外国では、自己主張しない人間は、単に不勉強で無能だと思われるだけです。」
このことばは、かなり核心を突いています。

学年に関係なく、意思表示や稚拙でもいいから自分の意見や考えを口に出すことができない子が増えていると思います。
おとなしいことと、自分の考えを話せないことは、全く異なります。
そして、日本語の表現能力は、机に向かっているだけでは到底育ちません。
かぎは先にも申し上げたとおり、ご家庭での対話だと思うのです。

● そもそも、なぜ勉強するのか

話は変わって、数年前の話題ですが、駿台予備学校物理科講師の山本義隆さんの記念講演での話です。
この講演は、山本さんが著書の 『磁力と重力の発見』 で大佛次郎賞を受賞したときの、受験を終えた200人あまりの学生に話をした記念講演です。

山本さんは、近代科学の歩みを説明し、最後に 「ところで、何のために勉強するのでしょうか」 と問いかけました。
「専門のことであろうが、要するにものごとを自分の頭で考え、自分の言葉で表明できるようになるため。たったそれだけのことです。そのために勉強するのです。」

「外国では、自己主張しない人間は、単に不勉強で無能だと思われるだけです。」
このことばは、かなり核心を突いています。

学年に関係なく、意思表示や稚拙でもいいから自分の意見や考えを口に出すことができない子が増えていると思います。
おとなしいことと、自分の考えを話せないことは、全く異なります。
そして、日本語の表現能力は、机に向かっているだけでは到底育ちません。
かぎは先にも申し上げたとおり、ご家庭での対話だと思うのです。


小学理科・社会 <興味・関心喚起 編>

♪ 理科・社会は、実は学力のベースとなるものです

≪理科≫

親が子どもにどう教えたらいいのか、またどう興味を持たせられるのか、という観点でお話しいたします。

理科は、親が子どもに最も教えにくい科目と言われています。
確かに算数は入試レベルの問題でも (かなりの難問を除けば) 解答・解説を見れば何とか分かりますし、国語や社会は、さすがに親の知識や理解のほうが勝っています。

ところが、理科となると、月の満ち欠けの話にしても、 「てこ」 や 「てんびん」 の問題にしても、原理を理解するのに意外と時間がかかってしまいます。
さらに、理科系の仕事についている親ならともかく、多数を占める文科系職種の親には、もともと理科嫌いの人が少なくありません。
そんなわけで、理科を教えるのは最初からあきらめている親も多いのではないでしょうか。

そもそも、理科という科目は、教師や親の教え方次第で、子どもはいくらでも興味を持つようになります。
興味を持つ→分かる→楽しくなる→ますます興味を持つ という好循環が起きやすい科目なのです。

もしも、この様なケースに当てはまるのであれば、まずは自分の “理科アレルギー” を克服し、お子さんといっしょに理科図鑑を読むことから始めていただきたいと思います。
親が分からなくてもいいのです。一緒に考えてください。
普段の生活のなかでのちょっとした理科の問題を考えてみるのも言いと思います。
例えば親子でドライブに出掛けたときは、エンジンの簡単な仕組み (ガソリンをエンジンの中で爆発させ、その力でピストンを動かす、という程度でいい) を説明してあげたり、標高が高くなると、気圧が下がって耳がツンとするなどという話をしてあげたりします。

日曜日に、九段下にある 「科学技術館」 、上野の 「国立博物館」 や、お台場の 「日本科学未来館」 などに行かれたことのない方は、連れて行ってあげてください。
テーマパークでは決して味わえない感動があります。
まずは大人がいい勉強になります。
とにかく、理科は親が童心に返って、わくわくしながら楽しむこと。それができると子どもは間違いなく理科好きになるはずです。


≪社会≫

社会は、大人の知識と子どもの知識との差が大きい科目です。ですから、まずは親が子どもが 「知らない」 ことに驚いてはいけません。
「なんだ、こんなことも知らなかったのか 」 と言おうものなら、子どもは萎縮し、社会に対する興味は失せてしまいます。

歴史を習い始めたら、NHKの大河ドラマを見ながら、「実はね、この時代にはこんなこともあったんだよ」 とか、テレビのニュースを見ながら 「国連というのは、国際連合の略でね、世界の平和と安全を守るため○○○のような重要な問題に取り組んでいるんだよ」 とか、話してあげて子どもと一緒に勉強することが大切です。

つまり、親が社会という科目について教えられるのは、広く浅い “雑学” レベルの知識です。
でも小学生の時期にはそれで十分です。

「これでまた一つ、物知りになったね」 と言ってあげれば、子どもは心底うれしそうな顔をします。
物知りになることの喜びを教えることが、子どもを社会という科目を好きにさせる一番の近道というわけです。


英語 <単語・文法 編>

■ 中学校の現状と教科としての英語の特徴

公立中学校の英語の授業は、現在の指導要領により英会話の授業も含めて週3時間にまで減っています。
科書も短文や会話文が多く、かなり平易な内容です。
そして、22年度度から教科書が変わり、多少改善されますが、基本的には中学英語では英文法をあまり教えなくなりました。
英会話を重視すれば、英文法が軽視されるのは当然の成り行きかもしれません。
一方、英語に力を入れている私立中高一貫校では、英文法と単語をみっちり教えており、公立中学校とはかなりの格差があります。

ここで、学習指導要領について議論するつもりはありません。
申し上げたいのは、つまり英語はどんどん先取りのできる教科であるということです。
そして、やる気さえあれば、数学とは違って自習によってどんどん習得できる教科なのです。

■ 身に付けるべき単語数は?

まずは単語についてですが、公立中学校3年間で習う単語は約1000語です。 (私立中学では1200語以上)※塾では1600語完全マスターを目指しています。
そして高校で習う単語は約5000語と急激に増えます。これを中高一貫校では中学〜高校6年間で習う単語6000語を均等割りして1年間で約1000語ずつ覚える、といった指導をする学校もあります。

つまり中学3年間で3000語をマスターすることになります。確かに、中1で1000語覚えるということになり、少々きついかもしれませんが、やってできないことはありません。
記憶力のいい中学時代に覚えられるだけ覚えてしまうことです。

■ なぜ英文法は必要な知識なのか

次に、英文法についてですが、そもそも文法を知らずして言語は正確に理解できません。
英文法をきちんとマスターすることは “詰め込み” でも何でもないのです。
英語という言語を本当に理解するためには、欠かせない条件です。
いくらたくさんの単語や表現を暗記しても、どういう順番で並べて使うのかわかっていないと、きちんとした会話をしたりメールや手紙を書いたりすることはできません。

ルールや用法をきちんと覚えることがとても重要なのです。
中学で習う英文法は、英語を理解するための基本中の基本であり、高校3年までに習う基本的な文法の約8割が、実は中学校で習う文法なのです。
英会話学校でさえ、まず最低限の文法の習得からスタートします。
その方が断然早く正確に理解できるからです。

では、まず文法の何をマスターすればいいのでしょうか。
基本中の基本で最低限習得しておかなければならないポイントは、
品詞(名詞、冠詞、動詞、形容詞、副詞、代名詞、助動詞、疑問詞、前置詞、接続詞など)、
文法用語(主語、述語、修飾語、肯定文、否定文、疑問文など)、そして代名詞(全ての人称とそれぞれの主格、所有格、目的格、所有代名詞の形)です。

これらの内容が分からない場合は、国文法で、文の成分や組み立て、それぞれの品詞の役割などを至急理解する必要があります。


数学 <論理的思考 編>

◆ 頭の中だけで考えるから整理できなくなる

数学ほど、好き嫌い、あるいは得意不得意のはっきりしている教科はないと思います。
人はそもそも考えることの好きな動物です。ですからパズルやクイズなどで考えることを全く毛嫌いする人はいません。
考え方や解法の手順がよくわからないから、いやになってしまうのです。
“ちょっと考えればわかりそうだな“ と感じたとき、やる気が出て一生懸命考えます。

ということは、数学もそのように感じることが出来れば、何ら問題ないのです。
では、そうするにはどのようにしたらいいのでしょうか。

とにかく手を動かすことです。

つまり何でもいいので、ノートに問題を整理して書いてみることです。
書くことによって発想が次に展開します。

◆ 手を動かす、視覚的に分かり易い絵を書く

特に文章問題は、
?まず、文章を箇条書きにして問題文をできるだけすっきりさせ、整理する。
?次に、それを可能な限り、図・表などビジュアル的な形に落とし込む。
?そして、書いた図・表に与えられた条件からわかる数値を書き込んでいく。
ということを徹底することです。
最初から正確な図・表は書けません、あれこれ試行錯誤することによって徐々にひらめいていきます。

そうすることによって、どこまで分かって、どこから分からないのかがだんだん明確になってきます。
そして、何が解決すると答えがもとめられるのかが分かってきます。

つまり、順序立てて考えないと解答が導き出せないような問題は、頭の中だけで整理しようとすると限界があるのです。

算数 <中学受験算数 編>

★ 徹底したプロセス重視の思考方法で

受験は結果が全てです。どんなに努力しようが、テストの結果が悪ければ不合格になり、そのプロセスには意味がなくなってしまいます。
しかし、これはあくまでも本番に限った話。
普段の学習は、ともかくプロセス(考え方)重視です。
普段の勉強では、親が結果にばかりこだわると、かえって子どもを勉強嫌いにさせてしまうから注意が必要です。

これは、テストの結果が悪くても気にしなくていいということではありません。
結果だけを取り上げてガミガミ怒るのではなく、テストをきっかけに勉強に対する姿勢を改めることです。
つまり、悪い点を取ったにもかかわらず、いっこうに勉強しようとしないときは叱ってもいいのです。
悪い点数は変えられないが、勉強に対する姿勢は変えることができます。

後々伸びる子どもというのは、テストで悪い点を取ったときには、素直に反省してたとえ恰好だけでも机に向かうといった“しおらしさ”があるものです。
このような子どもにするためには、普段から失敗してもその後の姿勢がいかに大切かということを教える必要があります。

★ ご家庭での取り組み方 (3つのポイント)

さて、本題に入ります。
ここでは、受験算数のご家庭学習における基本的な取り組み方を示します。

一つ目は、やはり計算力はしっかりつけて欲しいということです。
計算間違えには、かなり神経質になって欲しいということです。
正確さとスピードは、練習次第でどんどん向上します。
計算力をつけるためには、計算のやり方を工夫することも大切になるので、それには少しややこしいくらいの計算問題を繰り返すことです。

二つ目は、ご家庭でできない問題 (文章題) に直面したとき、最低5分間は考えさせることです。
すぐにあきらめさせないことです。
そして、それでもわからないときは、考え方を導いてあげて最終的な答えまでわららなくても、途中までは助けを借りながらも自力で考え抜くクセをつけて欲しいと思います。

ですから、わからないからと、すぐ答えを教えてしまったり、解法手順を一方的に説明して終わりでは、一向に自力ではその類の問題はできるようにはなりません。

できるだけ早い時期にじっくり考える習慣をつけさせることが大事です。
瞬間的にわかる問題は、言うなれば誰でも出来てしまいます。じっくり考えないとできないような問題で差が出るのです。 (つまり合否が分かれるのです)

三つ目は、模擬試験や学力テストをやったときは、時間をかけて自分で答え合わせをして下さい。
但し、○か×だけをチェックする答え合わせは、全く意味がありません。
各設問毎に出された正答率をチェックし、正答率の高い問題を間違えてしまった場合は、その問題を必ずできるようにします。


以上三つのことを訓練することが必要です。
これは、算数だけでなく、全ての教科に対する学習の取り組み姿勢です。