7つのポイント
【Point 1】 とにかくびっくりするほどノートがきたない
この 「きたない」 というのは、ここまで書き込むか、と思うくらい文字だらけのノートということです。
学校で使っているノートのことです。
先生が板書したことだけでなく、口頭で説明した大事なことをどんどん書き込んでいるため、ほとんどスペースが埋まっています。
また、あとから復習したり何かの学習で参照したり調べたりしたときに新たに知り得た内容をさらに書き足しています。
ですから、パッと見はものすごく乱雑で他人は読めません。
自分だけ読めればいいわけです。
本人にとっては、教科書以上に大事な学習アイテムになっています。
【Point 2】 ノートにまとめるということや、マーカーやアンダーラインを引くという「作業」はしない
ほとんど効果はなく、無駄であることがわかっています。
まず、そもそも学校で使っているノートがこれ以上大事なものありませんので、新たにノートに整理し直したりまとめたりする必要はありません。
また、教科書にマーカーやアンダーラインを引いたりすることも、あまりしていないようです。本人曰く「勉強したつもり、とか覚えたつもりになっちゃうから敢えて引かない」とのこと。
【Point 3】 英単語・英文・理科・社会・漢字 など反復練習や暗記することは書きなぐる
ノートにまとめたり、教科書に印を付けるのではなく、とにかく新しいノートを用意して何度も何度も書いて覚えることをしています。
シャープペンではなく、ボールペンがいいようです。
シャープペンは力を入れると芯がポキポキ折れますし、こすれて手が真っ黒になってしまいます。ボールペンであれば力を入れることができます。 (必然的に力が入ってきます)
また、インクの減りが視覚的にわかるので、減っていく量と学習量が比例してささやかな励みにもなるようです。
【Point 4】 オリジナルの勉強方法(工夫)がある
効果的に効率よく、そして短時間に楽に勉強し、学習効果を上げ結果を出す。そのためにどうしたらいいかを常に考える努力を惜しんでいません。
この勉強方法は単に、ノートや問題集の活用の仕方や道具にとどまらず、時間の使い方や学習する場所を工夫したり、友達や親兄弟をうまく巻き込んだりして、単調になりがちな勉強に変化をつけています。
【Point 5】 できる人と先生に聞きまくる
★試験に出る大事なポイントを聞き出す
試験範囲はわかっていますが、どこが出そうか、何が大事なのか、そして勉強方法や工夫していることなどを徹底的に聞いているようです。
これにはコツがあるらしく、同姓には聞かずに異性に聞くそうです。その方がはぐらかされず正直に答えてくれる確率が高いのだそうです。
最もしたたか (?) なのは、何が出題されるのか先生にストレートに聞くことだそうです。
当たり前といえば当たり前ですが、なかなか勇気のいることです。
しかし、これを実践している人は、確かにうなずける成績を取っています。
★評定を上げるためのポイントを聞いてしまう
また、評定(5段階)を上げるにはどうしたらいいのか直接先生に聞くことは重要です。
先生によって微妙に評価のポイントは異なるからです。
ずばり定期考査の点数なのか、普段の授業の態度や小テストの点数のウェートが高いのか、また提出物や課題に対する評価が厳しいのか、などです。
特に実技4教科はペーパーテスト以外の観点で評価される点が多いので評価ポイントがわかっているのとそうでないのと大きな違いがあるでしょう。
★積極的に行動する、当たり前のことをしっかりやる → 評価が上がり易くなる
学校の先生が生徒の成績を評価する際には私情を挟む余地は無論ありませんが、先生も人間です。頻繁に質問してくる生徒と、そうでない生徒では印象は違ってきても仕方ありません。
また提出物もぎりぎり駆け込みで出すのと、期日前に提出するのとでは、気にする先生は必然的に評価に影響するでしょう。
無論、期日に遅れたり未提出は論外で、予想外に評定が下がる場合も見受けられます。
挨拶や態度もしかりです。そういうちょっとしたことが、評価や評定に影響しているといってもあながち嘘ではないでしょう。
【Point 6】 できなかった、わからなかった問題は最低3回以上解き直す
勉強の質の問題です。突き詰めた勉強をしています。
どういうことかと言うと、できなかった問題を1度解答・解説を見ただけで終わらせるのではなく、同じ問題を日を置いて何度も何度も、さらに同じような問題をできるようになるまで何問も何問も繰り返しスムーズにできるようになるまでやり抜くことです。
よく 「詰めが甘い」 という言葉を聞きますが、とことん詰めていくのです。
自分で本当にできるまで 「詰めていく意志の力」 が持てるかどうか、なのです。
できなかった問題は、少し時間をおいてやったら必ずできない、ということがよくわかっています。だから何度も練習して自信をつけていくのです。
例えば、跳び箱を例にとってみると、今まで7段までしか跳べなかったのが、ある日8段を跳べたとしましょう。でも次に跳んだときに再び8段を跳べるとは限りません。
何度も何度も練習してようやく10回跳んで8回跳べるようになってくるのです。
この 「何度も何度も」 が大事なのです。
【Point 7】 テレビと携帯を潔く切る
勉強に必要でないものや妨げとなるものは、徹底的に排除しています。
ゲーム、マンガ、音楽 (CD、MD、iPodなど) そしてテレビと携帯電話。
特に音楽を聴きながらの “ながら勉強” は決してしない。集中力を欠いてしまうからです。
そして、テレビを見る時間を制限し、携帯電話の使用を徹底的に制限しています。
面白いテレビと必需品の携帯を 「自分の意志で制限する」 ということを親に言われる前に自分で行動に移しています。
注意されると、内心穏やかではなくなるからです。
面白いドラマやバラエティー番組をやっているときでもダラダラ見ないで、スイッチを切る。 (見ない) 携帯電話もある時間以降電源を切る。この潔さが気持ちいいとも言います。