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学研CAIスクール
中村橋教室

?1 性格 (タイプ) 別 学習サポート法


<子供と親が元気になるアドバイス ?1>

9つのタイプに分類
子どもの 「こだわり」 の観点から、以下の9つタイプ (エニアグラムによる9つの性格タイプ) に分けて、それぞれの 「性格別サポート法」 をご紹介します。


完璧主義型、面倒見型、成功追求型、個性派型、知識探求型、堅実家型、
楽天家型、統率者型、のんびり型


※最後に 「性格診断テスト」 があります。ご活用ください。


<エニアグラムとは>

エニアグラムとは、人間の持つ基本的な性格を9つに分ける性格論です。
1960年代に作られたもので、70年代からアメリカで精神医学や心理学の研究者が注目し、研究を重ね、理論を発展させ続けているもので、新しい人間学、心理学として世界各国に広がっています。
アメリカでは、スタンフォード大学(米国)のMBAでも研究されており、リーダーシップの授業でも取り入れられています。日本でも、教育関係者、弁護士、医師、心理療法士、カウンセラーのほか、企業人事おいてコーチングの研修で役立てられています。

エニアグラムの性格タイプとは、一般的に次の9つです。改革する人・人を助ける人・達成する人・個性的な人・調べる人・忠実な人・熱中する人・挑戦する人・平和をもたらす人
今回ご紹介するのは、学習向けに構築し直したものです。
この9つのタイプそれぞれは、かなり異なった特徴をもっています。しかし、大切なことは、エニアグラムのタイプは、どのタイプが優れているとか、劣っている、または、良い悪いなどの区別はないということです。何に執着しているか、ということを見るものです。

※「日本エニアグラム学会 http://www.enneagram.ne.jp/」より一部引用

レベル
目的
対象小学生
科目 性格 (タイプ) 別 学習サポート法
期間
授業形態
実施曜日
実施時間
クラス編成
教材

*** 留意点 ***

個性に合わせる

性格を直すのではなく個性を生かす

一般的に良いと言われていることや、親が良かれと思ってしたことが、子どもの性格 (タイプ) によっては、全く効果がなかったり、思わぬところで足を引っ張ることになってしまったりすることがあります。

例えば、競争に勝つことを重視する子がいれば、それよりも友達に好かれることを大切にする子もいます。
前者の子には、 「クラスで一番になろう」 といった目標設定が可能ですが、後者の子にはプレッシャーを与えるだけです。
一方で、前者の子は競争に負けると途端にモチベーションを落とすものですが、後者の子はそれほどでもない、という特徴があります。

「こだわり」 を満たす

「こだわり」 が満たされるとやる気が増す

ここでいう性格の違いというのは、性格の良し悪しという観点ではなく、 「子どもは、どんなことを最も重視 (執着) するのか」 ということが基準です。
つまり、子どもの性格面の特性に合わせた対応というのは、子どもの 「こだわりを満たす 」、ということです。
この 「こだわり」 が満たされることによって、子どもたちのやる気や集中力がアップし、イキイキと勉強するようになります。

親が留意すべき点

子どもと接している自分を常に客観視してください

肝心なことは、親は自分の考えに固執しないことです。
言うまでもなく、子どもの性格を冷静に見極め、それに合わせた適切な接し方を実践することが重要です。接し方を間違えると、言ってはいけないことを言って、意欲を削いでしまい、成績が下がってしまったり、ひどいときには、自信を完全になくし、勉強そのものが嫌になってしまったりすることさえあります。特に受験直前の時期に、このような悲劇は何とも避けたいところです。

正直なところ、親子は最も近い関係だけに、親の忍耐力が問われます。
無論、子どものことを一番に思うばかりに、何とか合格させてやりたいと思うばかりに、苛立つこともあるでしょう。
自分自身の子どもの頃に照らし合わせて、 「何であなたは向上心がないの!?」 「どうしてこんなにのんびりしているの!?」 と、つい叱責してしまうこともあるかもしれません。
しかし、中学受験は結果も大切ですが、その過程が何より大切です。ここで親子関係を悪化させて成績も伸びないのでは、せっかくの子どもの成長の機会を無駄にしてしまいかねません。

*** タイプ別 サポート法 ***

1.

完璧主義型

●このタイプの特徴
四角四面、きっちりタイプ。
理想を求め、そのための努力を惜しみません。責任感が強く、何事にも粘り強く取り組みます。その反面、細かいことにこだわり過ぎる傾向があります。物事の見方が独断的で、要領が悪い所があります。
また、間違いを認めたがらず、問題も深刻にとらえがちです。真面目過ぎて、楽しむことも知りません。

●学習面や受験に対する意識の特徴
完璧主義型の子どもは、放っておくといつまでも勉強してしまうことがあります。長く勉強している分には、親は安心しがちですが、それは間違いです。
このタイプは、一問一問吟味しながら解いていくので、制限時間のある試験で力を発揮しにくい面があります。そのまま本番を迎えると、制限時間を前に頭が真っ白になったり、緊張してケアレスミスをしたりという危険性がぬぐえません。

●学習のリードの仕方
試験時間と同じ、例えば45分に時間を区切った勉強をさせることが重要です。親がキッチンタイマーやアラームなどで時間を計りながら、「45分経ったよ」と声を掛けてやるようにするとよいでしょう。
子どもは時間を区切って勉強するだけで、自然と制限時間内に問題を解ける工夫をするようになります。早く問題を読んだり、早く処理しようとするようになります。すると試験本番と同じような頭の使い方を普段の勉強でもするようになるので、当日に力が発揮できるようになります。

●接し方・声のかけ方 (注意点)
このタイプは失敗や非難を深刻に受け止めすぎるので、親は普段からおおらかな態度で接することを心掛けてください。試験前にちょっと頑張り過ぎているようだったら、「これだけやったんだから大丈夫」と声を掛けて安心させてやってください。基本的には認められたいと思って努力するタイプなので、褒めてやることがとても大事です。特に「努力」を褒めてあげると、とても喜びます。

2.

面倒見型

●このタイプの特徴
世話好き、コミュニケーション重視タイプ
親切で思いやりがあります。周りのことによく気が付き、困っている人がいると放っておけません。相手の気持ちに合わせた行動をとるなど、非常に高い協調性があります。
その分、自分のことは疎かになりがちです。自分の親切が人から感謝されることに大きな喜びを感じますので、人から頼まれると断れず、面倒を背負ってしまいます。

●学習面や受験に対する意識の特徴
面倒見型の子どもは、友人関係をとても大切にします。そのため、同じように受験に向けてがんばっている仲のいい友達や同じ学校を目指す友達の成績が伸びないと、本人も合格することに執着しなくなってしまいます。人を蹴落としてまで自分が受かりたくないと思うからです。
そこで、親は「受験は人を蹴落とすのではない。合格ラインに届くようにみんなが頑張って、受ければいいんだよ」と言って、子どもの気持ちを解放してやらなくてはなりません。受験直前には、周囲もピリピリしがちです。本人はその雰囲気を敏感に察して、勉強できなくなるので注意が必要です。

●学習のリードの仕方
このタイプは友だちと一緒に勉強をしたがります。しかし、友達に気を使って、本人がしたい勉強ができなかったりするので、受験直前期にはなるべく避けさせるようにすることです。
居間など人がいるところでも勉強したがりますが、試験のことを考えると一人に慣らすことが大事です。時間を区切って一人で勉強させるなど、学習環境を整えることが肝要です。

●接し方・声のかけ方 (注意点)
「受験は一人の闘いじゃないよ」 「仮に落ちたとしても、おまえのせいじゃなく、家族みんなの総合力だから、気にすることじゃないんだよ」 などと、言葉をかけ、気持ちを楽にしてあげることです。
また、このタイプを褒めてあげる時には、間接的に伝えると効果的です。母親が父親に、 「あの子、とてもできるようになったのよ」 と言っているのを聞かせてやります。すると、もっと頑張ろうという気になります。

3.

成功追求型

●このタイプの特徴
猪突猛進、バリバリタイプ。
成功することにこだわり、そのために効率よく物事を進めます。決断力に富み、行動力があります。
一方で、結果のために手段を択ばないところがあり、プロセスは軽視しがちです。
たとえ失敗しても、そのことを認めようとしません。失敗すると、途端にモチベーションが低下位してしまう面もあります。

●学習面や受験に対する意識の特徴
成功型の子どもは、成功することが勉強のモチベーションとなっているので、基本的にネガティブな言葉はNGです。例えば、模擬試験の結果が悪くて、叱ったとします。すると、受験そのものへのやる気をなくすか、言い訳するかのどちらかです。
成功することにこだわるばかりに、最初から負けると思った勝負は放棄してしまいます。やる気をなくして、「自分にとって受験は価値がない」と言い出しかねません。このタイプを叱ることは、決していい結果をもたらさないと心得てください。

●学習のさせ方
結果にこだわるあまりプロセスを軽視しがちなこのタイプには、問題の解き方をじっくり綿密に考えていく勉強の仕方に誘導することが大事です。
失敗はダメではなく、失敗するからこそできるようになる、という姿勢を持たせることが肝要となります。親は、あまり細かいことには気にせず、おおらかに構えて、 「失敗してよかったじゃない、自分のミスしやすいところがわかったね」 と言って、子どもの気持ちを楽にして、失敗から学ぶという発想を植え付けることです。

●接し方・声のかけ方 (注意点)
親は失敗を責めず、 「今のうちにわからないところが見つかって、良かったね」 といった接し方をするべきです。そして忍耐強く、 「失敗してもいいんだよ」 「失敗は成功の元」 と言い続ける必要があります。時には、親が 「自分も失敗から学んだ」 といった経験談を話してあげるのもいいでしょう。すると、徐々に失敗を素直に受け入れられるようになります。
このタイプは、結果の悪いテストは親に自分から見せなかったり、隠したりすることが少なくありませんが、それに驚いて、叱ったりすることもご法度です。

4.

個性派型

●このタイプの特徴
多情多恨、唯我独尊タイプ。
感性豊かで、独創性に優れ、個性的です。特に芸術面で優れた才能を発揮します。
その分感情の起伏が激しく、自分でうまくコントロールできません。自分の欠点にも敏感で、自信を無くしやすい面があります。
個性的であることにこだわりがあるので、平凡で地道な努力は好きではありません。

●学習面や受験に対する意識の特徴
このタイプは自信がない反面、志望校はレベルではなく、感性に合うところを選んでいるので、志望校に対しては 「その学校に行きたい」 という気持ち強烈です。しかし、模擬試験の結果が悪かったりすると、どうしたらいいかわからず、そんな自分を嫌悪しています。親がどんなことに行き詰っているのかを聞いても、筋道を立てて (論理的に )説明できません。

●学習のさせ方
前述の通り、子ども自身が自分を感覚的にしか把握できていませんので、このタイプを持つ親は、受験直前期にはイライラしがちとなります。そこは、忍耐強く話を聞いてあげることです。そして、同じ土俵で解決策を相談して、 「これができるようになるには、まずこの学習をしよう」 と道筋を示してあげてください。
親の忍耐は、より一層必要です。

●接し方・声のかけ方(注意点)
個性派型の子どもは、芸術家肌で感性がとても豊かです。それだけに、繊細で傷つきやすく、すぐに 「自分はダメだ」 と思いがちになります。ですから、人との比較はご法度です。
自ら人と比較して落ち込むタイプですので、親までも追い込んでしまうことは絶対避けなければなりません。
親はいいところを見つけてひたすら褒めるというスタンスを崩さないことです。たとえ模擬試験の結果が過去最悪でも、褒められる親になることが特段大事です。できたところを見て、 「よくこの問題できたね」 と褒めてあげます。できなかったところについては、 「これからできるようになればいいんだよ」 と言う程度にとどめておきます。そうすると、やがて成績がついていきます。

5.

知識探求型

●このタイプの特徴
博学多才、じっくりタイプ。
知識を持つことに価値を見出し、論理的思考に優れています。行動の前に情報を集めて熟考します。
その反面、慎重になり過ぎて、知識を得ただけで終わりになることも少なくありません。得た知識を生かしたり発信したりするのは少々苦手です。
自分の知的好奇心の湧かないものには、あきらめが早いところもあります。

●学習面や受験に対する意識の特徴
知識探求型の子どもは、興味のある教科は言わなくても勉強しますが、苦手教科は放っておきがちになります。また、基本的にこのタイプの子どもは、「賢い」と思われるために勉強しています。

●学習のさせ方
受験前に苦手教科を勉強させようと思うのなら、親がピエロになるのが一番です。
例えば、算数が苦手な子どもだとします。両親がリビングで算数の過去問題を眺めながら、 「こんな問題、どうやって解くんだろうね」 と話すのです。実際に問題を解いて、 「難しいね」 「お母さんにはできないわ」 などと言ってください。すると、子どもは自分ができるところを見せたくなって、密かに算数の勉強を始めます。

●接し方・声のかけ方 (注意点)
前述のように、このタイプの子どもは 「賢い」 と思われたい欲求が強いので、 「お前はすごいね」 「よく知っているね」 を連発してください。親に 「お父さんはできたのに、何でできないんだ」 などと言われるのは、自尊心を傷つけられて最も嫌な言われ方です。やる気を完全になくしてしまいます。優秀な親ほど、意識してピエロになるよう努めてください。
また、子どもが質問してきたときには、知的好奇心を満たすよう、丁寧に説明してください。問題の解き方だけ教えて、 「こうやればいいから」 などと言っては絶対いけません。物事の本質を知りたいと思っているので、正解するだけの方法を教えていると、勉強そのものがおもしろくないと思うようになってしまいます。一方で、一度わかったと思うと、それ以上勉強しなくなるため、問題演習をしっかりさせることが大切です。

6.

堅実家型

●このタイプの特徴
石橋を叩いて渡るコツコツタイプ。
まじめで、決められたことをきちんと守ります。誠実で、不正をすることはありません。思いやりがあり、協調性にとんだ、穏やかな性格です。
反面、きまじめ過ぎて柔軟性に欠けるところがあります。常に何か問題が起きることに対するおびえがあり、臆病で新しいことにチャレンジするのは苦手です。

●学習面や受験に対する意識の特徴
堅実家型の子どもは、放っておいても決められたスケジュールにのっとって、しっかり勉強します。心配性なので、自ら手を抜くことはありません。ですから、このタイプは勉強方法が大きく間違っていない限り、ある程度、成績を伸ばしていくでしょう。
心配な点は、真面目にやり過ぎてストレスを溜めてしまうことです。そして、ストレスがあっても、決して口には出しません。親から言われれば、何でも 「ハイ」 と言って無理をしてしまうので、十分な配慮が必要です。

●学習のさせ方
一週間の学習スケジュールを親子で一緒に確認するといいでしょう。見通しの立たないことにはとても不安を感じてしまいますので、計画や目標は具体的にアドバイスしてあげてください。受験は、一人で闘うのではない、親がサポートしてくれているのだと感じるととても安心します。但し、依存心が強くなり過ぎる面があるので、適度に自己決定させるようにしてください。

●接し方・声のかけ方 (注意点)
無理をし過ぎていると感じたら、 「頑張り過ぎないでね」 と声を掛けてあげてください。このタイプはやり過ぎることはあっても、やらないことはないので、それくらい言ってあげても大丈夫です。
また、新しいことにチャレンジすることは苦手なので、気分転換や起爆剤と称して学習環境や学習方法を変えさせるようなことは避けてください。考え方を180度転換するような新しい問題も苦手なので、十分注意が必要です。

7.

楽天家型

●このタイプの特徴
自由闊達、のびのびタイプ。
明るく好奇心旺盛で、楽しいことを見つけるのが得意です。束縛を嫌い、自由に行動する伸びやかさがあります。何でもできる器用さもあります。
一方で、飽きっぽく、落ち着きがない面があります。自分を甘やかしがちで、楽しさの見いだせない地味な努力が必要な場面からは逃げ出します。

●学習面や受験に対する意識の特徴
楽天家の子どもは、苦しく、しんどいことが嫌いです。ですから基本的にはコツコツと地道な努力が求められる受験勉強は苦手だと言えます。科目の好き嫌いが激しいのも特徴です。
このタイプの子どもを勉強に向かわせるには、楽しい中学生活を連想させるのが近道です。親はできる限り一緒に学校説明会に行って、本人が楽しい中学生活をイメージできるようにしてください。家族で週末に学校を見に行くのもいいでしょう。
「この学校に入ったら、これをやってみたら」 「あんなことにもチャレンジしてみたら」 と、大いに夢を膨らませてあげてください。

●学習のさせ方
それらを叶えるための手段が、受験だと気付かせるのです。 「この学校に行くために、過去問題に一緒に取り組もう」 と言えば、一転、納得して勉強するようになります。
逆に最悪なのは、受験そのものを目的化してしまうことです。努力する価値を感じられないため、いくら勉強しろ、と言っても机には向かいません。

●接し方・声のかけ方 (注意点)
このタイプは頭の回転が速いので、一度やる気になれば受験直前からでも短期集中型の勉強で十分に力を発揮します。親は飽きさせないように 「今日は漢字を20個覚えよう」 「去年の過去問題を解いてみよう」 といった具合に、具体的な課題を与えてください。
もし時間に余裕があるなら、地理や歴史の勉強のために旅行をするなど、実体験を通じて学ばせるとさらに意欲が増します。特にこのタイプは、机上で勉強するよりも有効です。

8.

統率者型

●このタイプの特徴
気炎万丈、リーダータイプ。
自分というものをしっかり持っていて、クラスや友達の中でリーダー的存在になります。正義感が強く、弱いものを守ります。プレッシャーをかけられても、ひるむことはありません。
その反面、我が強く、自己中心的で他人の忠告に耳を傾けません。勝ち負けにこだわり、自分の弱みは隠そうとします。

●学習面や受験に対する意識の特徴
統率者型の子どもは、人に勝つことに価値を見い出します。そのため、一人でより、競争しながらの勉強に向いています。塾に通っていて、競争にある程度勝っている子どもは、さらに意欲を燃やして、放っておいても成績を伸ばしていきます。
一方で、受験前の時期に塾のテストで下位になったり、クラスのレベルを落とされたりした子どもは、勉強への意欲を一気になくしてしまいます。親としては何とか勉強させようと、おだててしまいがちですが、それは絶対にNGで逆効果です。親の真意はすぐに見抜くため、常に本音で向き合うことがとても大事です。

●学習のさせ方
このタイプは、傷ついた心を癒してあげようとする言動は全く不向きです。そうではなく、成績が振るわない時は、 「志望校まで落とす必要はない」 「クラスを落とされたって、本番の試験で受かればいいんだ」 と言って奮起させてください。本人はあくまで勝ち負けにこだわっているので、リベンジするよう促すのがポイントとなります。
このタイプには、受験前のプレッシャーを心配する必要は一切ありません。重圧に強いので、あえて高い目標を掲げるくらいがちょうどいいのです。 「トップ合格してみろ」 とたたきつけて、闘争心に火をつけてください。

●接し方・声のかけ方 (注意点)
勉強のやり方を細かく指示することは絶対避けてください。人から干渉されることをとても嫌います。目標に到達するための方法は自分で考えるのが、このタイプです。短期集中で、優れた成果を挙げる瞬発力を持っています。
難を言えば、地道にコツコツ勉強するのは苦手なので、メリハリの利いた学習計画がベターです。

9.

のんびり型

●このタイプの特徴
付和雷同、ふわふわタイプ。
心が広く、落ち着いていて、穏やかな性格です。自分の意見にこだわることなく、協調性に富んでいます。
事なかれ主義で、争い事や競争は避けようとします。欲がなく、向上心はあまりありません。
プレッシャーに弱く、人に流されやすいところがあります。自分にもあまり自信がありません。

●学習面や受験に対する意識の特徴
のんびり型の子どもは、欲がありません。ですから、親が「もっとがんばれ」 「もう少し上を目指せ」 と言っても、ピンときません。暖簾に腕押しです。本人にとっては、ストレスになるだけです。 「これでいい」 と返されるのが関の山です。
ところが、ぼんやりしているようで、ある部分の自分の意志はとても強いのです。一度決めたことに対しては、親の意見には耳を傾けないということもあります。追い込みが必要な時期でも、あくまでもマイペースを貫きたいと思っています。 (変化を好まない、という側面もあります) ですから、毎日どれくらい勉強するかといったことや、次のテストの目標点数まで、本人の意思を確認しながら決めていくことが大事です。

●学習のさせ方
マイペースなので、基本的には、じわじわ成績を伸ばしていくことができるタイプです。しかし、欲がない分、伸びがそれほどでなくても満足してしまいます。勉強時間も例えば3時間と決めたらそれ以上はやりません。親としてはもっとがんばって欲しいと思っても、本人がその気になるまで待つしかありません。
その気にさせるには、大人から見れば大したことのない小さいことでも褒めてあげることです。親の目線を思いっきり下げてください。大人から見れば些細なことにも喜びを感じます。
また、受験直前には短時間で問題を解く練習をさせることが重要です。のんびりしがちなこのタイプは、時間内で効率よく問題を解こうとする意識が希薄です。

●接し方・声のかけ方 (注意点)
模擬試験やテストの結果が前回より良かったときは、大げさに喜んで褒めてあげてください。まるで誕生日のように、ケーキを用意して祝ってあげてもいいくらいです。やり過ぎではありません。本人は、単純に喜びます。そして、本人はいたって冷静で結果に一喜一憂することはありませんが、親が喜んでいるのを見て自分も喜び、 「もうすこしがんばってみよう」 という気持ちになってきます。

*** タイプ診断テスト ***

うちの子はどのタイプ?

次の質問に当てはまるものにチェックをしてください。

1. □ 勉強などを完璧にやり遂げようと、一生懸命努力する。
2. □ 答えを間違えることを、とても嫌う。
3. □ 曲がったことがとても嫌い。
4. □ 自分の言動が正しいかどうかが、いつも気になる。
5. □ まじめで、努力家である。
6. □ きまじめで、物事を楽しむ余裕が今一つ持てない。
7. □ 勉強やテストなどは、完璧にやろうとするあまり、いつも時間不足になりがち。
8. □ いつも注目されていたいという願望があり、人からすごいと思われたいという気持ちも強い。
9. □ 自分の意見をしっかり持っており、相手に対して自分の正しさを主張しようとする。
10. □ とても向上心があり、物事をいつも改善しようとする。
11. □ 人の助けをすることを、何よりも大事にする。
12. □ 自分のことよりも、人のことを先に考えようとする。
13. □ 人から必要とされたい、という気持ちがとても強い。
14. □ 相手が自分のことを好きかどうかが、とても気になる。
15. □ 自分が人に役に立っていることに、誇りを持っている。
16. □ 親切にしたのに感謝されないと、腹立たしく思うことがある。
17. □ 自分のためよりも、人のために時間を使おうとする。
18. □ 人から良く思われたい、という気持ちがとても強い。
19. □ 人との結びつきを大切にし、人と協力して物事を進めることが好き。
20. □ 優しく、思いやりがある。
21. □ 学校や模擬試験などのテストで、良い結果を出すことを何よりも重視する。
22. □ 失敗をとても嫌がる。
23. □ テストや学校の成績で良い評価を得ることで、いつも価値ある人間だと思われたい。
24. □ 学校の成績を親から褒めてもらえるかどうかが、とても気になる。
25. □ 自分は成績優秀で友達から一目置かれている、ということにとても誇りを感じる。
26. □ 効率を第一に考えるあまり、勉強が雑になる傾向がある。
27. □ 時間の使い方が上手で、勉強や身の回りのことを効率(能率)的に進めることができる。
28. □ 人から認められたい、という気持ちがとても強い。
29. □ クラスの中で、リーダー的な立場にいることを好む。
30. □ 物事を成功させるために、どんな努力も惜しまない。
31. □ 個性的で、人と違っていることをとても大切にする。
32. □ 平凡でありふれていることを、とても嫌う。
33. □ いつも本当の自分でいたいと思っている。
34. □ 自分が今持っていないものが手に入るかどうかが、とても気になる。
35. □ 自分はかけがえのない特別な人間であると思えるときに、とても誇りに感じる。
36. □ ふだんの自分に、いつも不満を感じている。
37. □ 音楽や美術など芸術に興味があり、感動する時間をとても大切にしている。
38. □ 自分の気持ちをわかって欲しいという思いがとても強く、わかってもらえないと深く傷つく。
39. □ 初対面の人に対しては、人見知りする傾向が強い。
40. □ 感受性が強く、感情の波が激しい。
41. □ 本を読んだりして知識を増やすことを、何よりも大切にする。
42. □ 無知や愚かさをとても嫌う。
43. □ 自分のことを賢く見られたいという気持ちが、とても強い。
44. □ 相手が何を自分に求めているかが、とても気になる。
45. □ 友達よりもたくさんのことを知っていることに、とても誇りを持っている。
46. □ 一人でいることを好み、友達と付き合うのを避ける傾向がある。
47. □ 一つのことに時間をかけるのを好まない。
48. □ いつも物事を冷静に観察しようとする。
49. □ 集団行動を好まない。
50. □ 勉強することは好きな方である。
51. □ 物事を安全かつ慎重に進めることを、何よりも大切にする。
52. □ 決められた規則から外れることを嫌う。
53. □ いつも自分を守りたい、という気持ちがとても強い。
54. □ 相手が本当に伝えたいことは何かが、とても気になる。
55. □ 親や先生の言うことをよく守る。
56. □ 新しいことに取り組むことに消極的である。
57. □ 時間をきちんと守り、学校に遅刻したり宿題の提出が遅れたりすることがない。
58. □ 気が小さく、心配性だ。
59. □ 人と協力して行動することを好み、仲間外れになることがとても怖い。
60. □ 真面目で責任感が強く、優等生的である。
61. □ 楽しいことをすることが、何よりも好きだ。
62. □ 苦しいことや辛いことから逃げがちだ。
63. □ いつも自由でありたいと思っている。
64. □ これからやろうとしていることが、楽しくなりそうかどうかが、とても気になる。
65. □ 自分は魅力的で素敵な人間である、と感じることが多い。
66. □ 地道な努力をすることが、とても苦手だ。
67. □ 人を楽しませることに時間を使いたい、と思っている。
68. □ 物事を楽観的に考える。
69. □ 好奇心が旺盛で、いろいろなことに興味を持つ。
70. □ 根気強さに欠けており、1冊の問題集を最後までやり通すことができない。
71. □ 人に勝つことが何よりも大切だと思っている。
72. □ 人に弱みを見せるのをとても嫌う。
73. □ 闘い(戦い)こそ人生である、と思っている。
74. □ いつも、自分がリーダー的な立場にいるかどうかが気になる。
75. □ 強さこそが、自分の誇りだ。
76. □ とても正義感が強く、悪いことを許せない。
77. □ 時間を自分の思い通りに使おうとし、早め早めに物事を進めようとする。
78. □ いつも自信にあふれ、自分の強さを人に誇示しようとする。
79. □ 短気で怒りっぽく、すぐに相手を攻撃しようとする傾向がある。
80. □ 主導権を握って、いつも相手を自分の思い通りに動かそうとする傾向がある。
81. □ 何事もなく、いつも穏やかに過ごすことが何よりも大切だ、と思っている。
82. □ 友達とけんかをすることを好まず、自分からサッと身を引く。
83. □ 何もせずのんびりしていたい、という気持ちが強い。
84. □ 相手が今どのように考えたり感じたりしているかが、とても気になる。
85. □ 欲がなく、今のままで十分だと思う傾向がある。
86. □ 「自分なんか、たいした人間じゃない」と思ってしまう傾向がある。
87. □ 変化の少ないゆったりと過ぎる時間を、心地よいものだと感じる。
88. □ おとなしい性格でクラスの中では目立たないが、心の中では友だちや先生に認めてもらいたいと
      思っている。
89. □ 勉強やテストなどでせかされると、考えが止まってしまう傾向がある。
90. □ 勉強に対しては、怠けてしまいがちだ。


<<< 診断 >>>

チェックが最も多くついたグループが、お子さんのタイプです。
但し、チェックした数がほぼ同数の場合は、両方のタイプを合わせ持っていると考えられます。


質問1〜10 のうち (     )個  ⇒  完璧主義型

質問11〜20 のうち(     )個  ⇒  面倒見型

質問21〜30 のうち(     )個  ⇒  成功追求型

質問31〜40 のうち(     )個  ⇒  個性派型

質問41〜50 のうち(     )個  ⇒  知識探求型

質問51〜60 のうち(     )個  ⇒  堅実家型

質問61〜70 のうち(     )個  ⇒  楽天家型

質問71〜80 のうち(     )個  ⇒  統率者型

質問81〜90 のうち(     )個  ⇒  のんびり型