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学研CAIスクール
中村橋教室

思考力・表現力・作文・小論文コース

―国語力は学力の源です―

中学生になると、主要教科が必然的に英語と数学になってしまい、国語の学習に割く時間が圧倒的に少なくなってしまいます。
さらに危惧すべきことは、ほとんどの中学生が国語力は上がらない、と思い込んでいることです。

国語力は全ての教科の基本中の基本です。文章を正確に読み取り、物事を筋道を立てて考え、分かり易く表現する、といった一連の思考はどんな教科でも必要とされます。

当コースは、学力の源泉である思考力・表現力・作文力を養うコースです。
語彙力を高めながら、正しい日本語表現をしっかり身につけ、全ての教科に必要な国語力を養成します。

自分で判断し、思考のプロセスを的確に表現する表現力や、物事を順序立てて考える論理的思考力を育てます。800字〜1200字の小論文が書けるようになることが一つの目標です。

★都立高校推薦入試の作文・小論文対策に完全対応しています★
※26年度入試において、都立高校全173校中、162校で実施いたしました。
  (小論文:34校、作文:128校)

※各教科の指導方針等は「指導方針・特長・授業の流れ」をご覧ください。  →こちらをクリック

※授業料はについては、別のページでご案内しております。
→こちらをクリック



レベル基礎・中堅
目的受験・補習
対象中学生
科目国語(作文・小論文)
期間随時
授業形態個別
実施曜日月〜土 ※土曜日は9:30〜12:20
実施時間16:30 ~ 20:50
クラス編成中1〜中3
教材主教材:「思考・表現力ワーク」、「記述問題集」、他
副教材:オリジナル作文・小論文課題プリント、他

思考・表現力・作文・小論文 コース とは

●言語運用能力の養成

このコースは、ある特定の知識を得るための学習ではありません。

?論理をたどって考える力 (思考力)
?言葉によって正確かつ豊かに伝達する力 (表現力)
?文章によって豊かな発想に基づき、論理的に表現する力 (作文力・論述力)


この3つの力を養成するコースです。

●都立高校 推薦入試対策

都立高校推薦入試における作文・小論文の対策として、出題されるタイプ別の書き方の基礎を学び、実戦的な練習を行います。

また、作文・小論文テーマの知識を得るための関連学習 (時事問題や環境問題など) を合わせて行います。
集団討論の実際の練習は行いませんが、討論テーマとしてよく取り上げられる 「学校生活における問題事項の対処法」 「身近な社会問題」 「時事的な話題」 などの分野について、作文練習を行います。

討論で自分の意見を具体的に述べることができるようにするため、作文を書くことで、自分の意見や考えを筋道を立てて構成する練習を行います。

指導コンセプト

●自由で豊かな発想・思考を促す

まずは、基本的な考え方や思考方法を示した後、答えは一つではないことと、最終的に正解を求めていないことを教えます。柔軟で自由な発想を引き出すためです。

たった一つのすばらしい答えよりも、豊かな発想でより多くの考えを出せることを評価することによって、思考の柔軟性や発展性を育成します。

ですから、それが正しいかどうかは、社会通念や常識に外れていない限り問いませんし、模範解答と答えが多少くいちがっていてもその答えを否定することはせず、どの点がどのように異なるのかを考えさせるようにします。

●常に筋道を立てて表現させる

それらの学習を通して様々な表現や記述をしながら、正しい日本語表現と言葉を身につけさせます。
そして、考えたことを筋道を立てて、適切に表現できる言語運用能力を向上させることが一貫した目的です。
(作文だけでなく、会話や口頭による説明においても)

指導/学習内容 (概要)

●言語知識の学習

?語句 (表現を豊かにする言葉、抽象的な熟語、慣用句、四字熟語など)
?正しい日本語表現 (副詞の呼応、品詞など言葉の決まり)
?文の組み立て (主語・述語、修飾語の適切な位置、文の区切り方など)
?表現技法 (〜的、れる・られる、おかしな言葉遣い など)

などの語彙力を上げる学習です。

●思考力の学習

柔軟な発想、拡散思考、想像力などを高めていく学習を進めます。
全て教科学習以外 (教科書外) の学習内容を採用し、考えることが楽しい、おもしろいといった感覚になるような学習を進めます。

学習内容は、能力に応じてかなり多岐に渡ります。
例えば、 「春」 という言葉から連想できる言葉を50個以上挙げることができるようになったり、川柳をスラスラ作ることができたり、3つぐらいのキーワードで、話を100字程度で創作できるようになったり、複雑な論理パズルを解けるようになったりすることを目指します。

●表現力の学習

まずは、正しい日本語表現、日本語の組み立てを学習します。同時に語彙力を強化し、言語能力を引き上げることに注力します。

この学習と並行して、 「誰が、何を、どうする、どうして、どのように、いつ、どこで、誰と」 などを明確にしながら短い文章作成の練習を繰り返し行います。
つまり、主語と述語を明確にし、 「時間、場所、理由、方法など」 の修飾語を適切に表現する練習です。

さらに、自分が見たもの、聞いたもの・事や経験した事について、様子やありさまを表す言葉を多く用いてわかりやすく説明する練習を行います。

●作文力の学習

30字 〜 50字程度の事柄や物の説明の文章から徐々にステップアップし、100字 〜 200字程度の意見文や説明文、400字程度の自分の体験・経験に基づいた作文、社会的な問題をテーマにした400字以上の意見文まで、書けるようになることを目指します。

本格的な作文の学習では、かなり個人差はありますが、年間で50課題を目標にします。

●論述力 (小論文) の学習

まずは、問題文や資料を的確に理解する力が必須です。それには、与えられた課題についてのより深い知識と関連する知識の活用能力が必要です。これらは、机上の学習だけでは賄い切れません。普段の意識の仕方と学習方法を指導いたします。

関連知識の習得を前提として、小論文の出題タイプ別に、書き方のマナー・ルール、論理展開の仕方、文章構成の仕方など書き方の基本を学び、パターンを身に付けます。

さらに、入試選抜において大きな評価の観点となる、課題の意図を的確につかんでいるか、具体的な叙述と抽象的なまとめのバランスがとれているか、散漫・単調な意見になっていないかどうか、一般論ではなく独自の視点からの創意工夫があるか、などの論旨の中心となる部分の発想・思考方法 (論理展開) のトレーニングを行います。

指導方法

●作文基礎学習指導

言語知識と作文基礎学習は、習熟状況に応じて毎時間行います。
文章作成に必要な、語句の知識習得と様々な日本語表現を覚えたり、誤った使い方を修正したりする学習を行いますが、既に一定レベルの知識がある場合は、添削指導の中で行っていきます。

●文章作成は自宅学習で量をこなす

作文・小論文は、数学の計算問題や英単語のつづりなどとは異なり、一時的に集中して練習しても熟達するものではありません。
また、文章は、手法やパターンを知って理解できても、その通り書けるまで、相当な作文量が必要です。
スポーツ選手が走り込んで体力をつけるのと同じように、一定量の継続した練習が何よりも重要です。

作文・小論文については、個人差はかなりありますが、最低でも20テーマ以上書くと、だいぶ慣れてきて、スムーズに書けるようになってきます。

●添削指導

自宅にて書いてきた作文・小論文を添削し、基本的に提出日の次の授業時に指導します。

指導においては、上手に書けるようになった点を細かく見つけ、評価します。また、内容・構成・言葉遣い・表現・漢字の誤り・誤字脱字など細かく指摘します。
特に、小論文においては、一般論に終始していないかどうか、論理展開の矛盾がないかどうか、など、思考力や論理性、発想力の観点から指導をいたします。

書き直しは授業の中で行いますが、量が多くなったり時間を要したりする場合は、家庭学習にして次回再提出とします。

●関連学習指導

テーマ毎に、事前に関連知識の学習指導を行います。
関連知識の学習は、これ自体が主たる学習ではないため、ポイントを絞った指導を行います。
また、内容の詳しい教材 (資料集、テキスト、問題集) を提供し、テーマについてすぐ調べることができる学習環境を整えます。

家庭での学習について

●書くことを 「娯楽」 にする

初期段階は、文章を書くこと自体を楽しませることを、モットーとすることです。
子どもの文章力をつけるために、天声人語を要約させたり、日記を書かせたりする指導方法もありますが、あまり効果がないと考えています。

作文は、少々極端に言うと、人を驚かせたり楽しませたりする 「娯楽」 です。
ですから、要約は面白くありませんし、天声人語それ自体小中学生には難しい内容がほとんどで興味が湧きません。

また、日記は内省的過ぎますし、そもそも人に読んでもらうものではありません。そのため、口語と文語が混ざった文章になったり、言葉づかいが雑になってしまったりするので、文章力の観点からは逆効果になり兼ねません。

では、何が効果的かと言うと、何か楽しいテーマを設定して100字程度で書かせてみるといいでしょう。とにかく書くことを楽しませます。そしてどんどん褒めてください。

また、新聞の投稿欄から、おなじくらいの年齢の子どもの投書を探して、解説してあげるのもいいと思います。できれば、それをどう思うか、議論すると思考が深まります。子どもの意見に対して敢えて反対意見も紹介してあげると、その子の視野が広がり知識も身に付きます。

●ネタを仕込む

ネタ、つまり作文の題材です。もう少し平たく言うと、作文を書くための様々な知識や経験のことです。
言うまでもなくあるテーマについて作文や小論文を書くとき、そのテーマについての経験や知識が全くなければ書くことはできません。

先の投稿欄をたくさん読んで、自分なりの論旨をまとめることを推奨します。同じ新聞紙面の中でも社説やコラムは、解説委員、ジャーナリストやその分野の専門家が書いていますので、小中学生には難しすぎます。

一方、投稿・投書は平易で短い文章でとてもわかりやすいため、世の中の出来事やどんなことが問題になっているのかを端的に知ることができる情報源です。

そのほかには、テレビやラジオのニュースや報道番組、小学生新聞、ニュース雑誌、科学雑誌、小中学生向けの新書 (岩波ジュニア新書) など、学校の授業や教科書以外の様々な媒体から知識を得ることができます。

そして、仕入れた知識を家族で話題にすることが非常に有効的です。その事柄をさらに深く掘り下げることができたり、予想していなかった意見を聞くことができたりして、一気に視野が広がります。

作文・小論文の指導について <補足>

◆ 一人ひとりの状況に応じたカリキュラムを策定します

まずは、目的と達成目標をある程度明確にした上で、現在の力と目標までの時間を勘案してカリキュラムを作成いたします。

現在、国語のシラバス*1 を3段階のレベルで策定しており、それをベースに個々の状況に合わせて作り直します。

一般的(標準的)な内容は、
1.語彙(語句)の学習
2.言葉のきまりの学習
3.正しい日本語表現の学習
4.文章構成、作文・小論文技法の学習

の4つの分野で、これらを並行して進めていきます。

*1 「国語? シラバス」 「国語? シラバス」 「国語? シラバス」
    (ご覧になりたい方は、お気軽にご請求ください。資料を送付いたします。)


◆ 基礎知識としての語彙の学習と読書は必須です

特に作文・小論文においては、語彙力は必須の能力であることは申し上げるまでもありません。
中学生が作文・小論文を書くためには、慣用句・ことわざ・故事成語などを含め、約2000語以上の語句・熟語の知識を要しますので、机上での学習だけでなく言葉に対する知識欲の喚起が日々大切となってきます。

また、読書は必須です。語句の知識習得や表現技法の習得ばかりでなく、様々な分野の知識やものの見方・考え方・道徳観・価値観などを養うことがとても重要だからです。


◆ 「作文」と「小論文」の一般的な違い

ここで 「作文」 と 「小論文」 の違いを簡単に申し上げます。

「作文」 は、体験したことや感想を書いて、読み手に同じように感じさせるものです。
ですから、いきなり自分の意見は述べず、読者に追体験をさせて気持ちをわかってもらおうとするのが作文です。

「小論文」 は、例えば社会問題などについて 「意見」 を書いて、それが正しいことを読み手に納得させようとするものです。
従って、最終的に小論文が書けるようになることを目指すのであれば、文章の作成技法や日本語表現(文語表現)を習得しただけでは少々不足です。

つまり、 「どのように書くか」 を学んだ後、 「何を書くか」 が重要となります。
要するに、自分の意見や考えを論理的に表現するのが小論文ですから、あるテーマに関する知識や価値観、自分なりの深い考察などが必要になってきます。


◆ バックボーンの育成

様々な事象から課題を発見したり、それについて自分の考えをしっかり持って明確に表現したりすることは、机に向かって書く練習をすることと並行して、日常的に様々なことに興味関心をもって、単なる感想ではなく自分の「意見」を筋道を立てて考えを述べる、という場面を常日頃から作っていくことが、とても重要となってきます。

このような能力は、なかなか一朝一夕には身につくものではありませんが、全ての学習や意欲・向学心の源にもなってきますので、長い目で見たとき、生きていく上でとても重要な資質を育てることにもなると思います。

生徒に対しては、常に社会の動きに関心を持たせるために新聞記事を紹介したり、あるテーマについてインターネットで一緒に調べたり、関連の書籍を読ませたり、といった学習も取り入れています。

また、教室では、約700冊の書籍が閲覧でき(読書クラブ)、科学関連・歴史関連・ニュース関連の新聞社発行の学習雑誌を定期購読しております。これらを自由に読めるような学習環境もございます。