「よくわかるラクラク算数コース」 とは
●系統別学習で確実な力をつける
通常、算数の授業は、当該学年の教科書内容に沿って順番に進めていきますが、このコースは、系統的につながりのある分野 (単元) を、学年をまたいで (学年毎の学習単元のくくりを取り払って) 学習いたします。
ですから、学校の授業の先取り学習が目的ではなく、習熟度を上げたい特定の分野 (数と計算、量と測定、図形、数量関係のいずれか) に特化することによって、確実な力をつけることができます。
※当コースは、通年のコースです。 「小学生学力強化コース」と同一授業料です。
指導コンセプト
●最大の目的
直接つながりのある単元を順に効率的に学習していくとともに、繰り返し練習することによって定着度合を高め、覚えるのではなくしっかり理解させていくことが、最大の目的です。
ですから、テストでいい点数を取ることが目的ではなく (結果として期待できますが) 、決して忘れることのない盤石な算数力、さらには中学につながる数学力を身に付けることを目標とします。
そのために、辛い練習の連続ではなく、一つひとつ理解の浅い原因を探り、そこに遡り、仕組みや意味の根本的な理解をさせていきます。
そして、考えることに充実感を覚えることのできる学習を進めていきます。
覚えたものは忘れますが、理解したものは忘れない、という発想が全ての基本です。
●モットー
むずかしいことを やさしく
やさしいことを ふかく
ふかいことを おもしろく
作家 井上ひさしさんの言葉です。 まさに指導の極意です。
指導/学習内容 (概要)
●4つの分野
算数を4つの分野に分けると、以下の通りとなります。
まずは、苦手な分野に照準を当てて学習を進めていきます。
但し、高学年になると、それぞれの分野を横断的に学習する必要も出てきます。
◆ 「数と計算」 分野
計算技法の習得を第一義とするのではなく、数値感覚と数の処理能力を養います。
特に、2年生から学習する分数や、3年生で出てくる小数の意味や仕組みなどの概念的な理解を確実にします。
ここでつまずくと、5年生になってから、整数・分数・小数の関係が理屈としてわからなくなってきます。
◆ 「量と測定」 分野
「量と測定」 の分野とは、長さとその単位、面積 (広さ) とその単位、体積 (かさ) とその単位、重さとその単位、時刻と時間、角度、三角形・四角形の面積、直方体・立方体の体積(容積)、円周の長さ・円の面積、メートル法 などです。
知識として覚えることが多いのですが、全て暗記をしようとするとすぐに限界が来てしまいます。
一つのことをどのように関連付けて理解し覚えていくのか、という学習をします。
◆ 「図形」 分野
「図形」 分野は、三角形・四角形・長方形・正方形・直角三角形、円・球、正三角形・二等辺三角形、角、垂直と平行、台形・平行四辺形・ひし形、直方体・立方体、多角形・正多角形、三角形・四角形の合同、角柱・円柱、見取り図・展開図、線対称・点対称、拡大・縮小 などです。
まずは、パズル感覚で楽しむことです。その中で少々硬い表現ですが、定義・定理や用語を覚え、図形の違いを理解し、視覚的な図形感覚や空間認識を養います。
◆ 「数量関係」 分野
「数量関係」 分野は、表・グラフ、式と図の関連、□を使った式、伴って変わる2つの数量、二次元の表・折れ線グラフ、単位量当たりの大きさ、平均、速さ、百分率、円グラフ・帯グラフ、比、比例・反比例、資料の平均・度数分布、場合の数 などです。
算数の各分野の中で、最も論理的思考力を要する分野です。
順序立てて深く考えることのできる頭をじっくり作っていきます。
縦断的学習のもう一つの必要性
●中学生になってつまずかないように
算数は、他の教科と異なり、一つひとつの分野が系統的なつながりを持っています。
ですから、何かにつまずいてしまったり、理解が浅かったりすると、その単元に関連したあるいは発展形の単元の理解は基本的にはできなくなってしまいます。
例えば、特に数学的な理解が必要となる数量関係においては、割り算の概念がわからないと、分数の意味も分からなくなり、さらには、割合の概念、比、比例などの考え方がわからなくなってくる、ということが連鎖的に起きてきます。
(中学生になって数学につまずく最も多く見られるケースです)
「よくわかるラクラク算数コース」 は、先々起こり得るこのような事態を未然に防ぐためのコースでもあります。