[2016年3月19日]
こんにちは、春田校の共田です。
本日の午前中の授業風景の一コマをご紹介します。
中学受験部(新小3)、現小2の授業風景です。
生徒 「先生、この問題は割り算で解きますか?」
私 「いいかい、先生が今から言うことを真剣に聞いてください」
生徒 「・・・はい」
私 「算数の問題を考えたり、解いたりしているときに絶対にしてはいけないことを、君は無意識のうちに やってしまっているんだ」
生徒 「・・・」
私 「何算で解くか?それはこの問題が君に問いている、いわば正解の答えを出すことよりも重要な質問 なんだ」
生徒 「そういわれればそうかも」
私 「先生は、答えを間違ってしまったり、計算を失敗してしまっても怒りませんよ」
生徒 「はい」
私 「大事なのは、自分で考えて答え、間違えてしまったときに、どこで間違えたかを考え、次に備えることなんだ」
生徒 「わかりました!自分でやってみます!」
おそらく、「分からない問題は、先生に聞くように」そんな風に育てられてきたのだと思います。
低学年の生徒には少し厳しい対応かもしれませんが、「指導なき指導」が幼児期の論理的思考力を育むためには必要不可欠であると私は確信しています。
今回の生徒も自分でやった結果は、誤答でした。
しかし、その経験があるからこそ、伝える内容がより具体的内容にかわり、高い理解度を持って次に進むことができるのです。
「何算で解きますか?」に答えたところで、その生徒にとっては何のためにもならないのです。
このような特徴を持つ子供達には、日々の生活環境が大きく関わっています。
指示通りに動ける子供よりも、ある程度、自己決定に基づいて行動できる子供達のほうが算数の成績は高い傾向です。
「子供を子ども扱いしない環境」
そのことを意識して日々の生活を送ることによって、子供達はずいぶんとたくましく成長していってくれますよ。
ただし、愛情はたっぷりと注いであげてくださいね。