[2010年4月27日]
【塾・市川市・本八幡の学習塾あっぷ:個別指導の進学塾 中学受験・高校受験・大学受験対応】
「勉強しなさい」と言って、簡単に従ってくれるなら苦労はいりません。人から、ああしなさい、こうしなさいと命じられて、二つ返事で言う通りにする人間ってどのくらいいるでしょう。頭ごなしに忠告を受けたとしたら、少なくとも、私自身は従うことを拒否するかもしれません。おそらく多くの人たちが同意見なのではないでしょうか。
社会心理学の世界では、これを「心理的リアクタンス」というそうです。
人間の心理として自分の意思決定の自由を守りたいと思います。ところが、他人からの命令を受けると自分の自由意思が阻害されてしまいます。人から命令されたという感情が募れば募るほど、相手の命令に反発(リアクト)しようという気持ちが高まります。
心理的リアクタンスの例でいうと、シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」もそうです。
親の反対が強ければ強いほど、二人の愛が燃え上がるという心理のことを、「ロミオとジュリエット効果」とも言いますが、こうしなさいと言ってもダメ。だからといってああしてはいけませんと言ったところで、逆効果です。
それでは子供に勉強してほしい場合、どうすればよいか、ということですが、当ブログで前出した言葉「自発性」を引き出す以外に方法はありません。
自分の自由意思で、この道を進みたいと、まさに自発性を点火することです。年度が始まったばかりの時期にこそ、受験学年の生徒たちを中心に「自発性」を引き出さなければなりません。
すでに、新年度の授業が始まり、4月も下旬です。ただいま受験学年の子供たちには、教室内の受験ムードを演出するなど、自発性をくすぐる仕掛けづくりに力を入れています。
やりなさい、とは言いません。
自ら「学習したい」という気持ちに仕向けられるかが、こちらの腕の見せ所です。
徐々にではありますが、自発性の芽が伸び始めています。
授業時間外の自習参加者がまた一人増えると、そんなことを思い、彼らに対する期待値が高まります。
教室を運営する者として、自学自習の姿を見ることは、嬉しい出来事のひとつです。
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