[2011年4月4日]
3月11日(金曜日)に大地震以降、随分とライフスタイルや物の見方が変わったように感じます。地震関係のニュースに目配りするのはもはや日課で、節電生活もすでに定着しています。度重なる余震にことさら慌てることはありませんし、最初は恐怖心ばかりが大きかった福島原発事故も冷静な反応を示せるようになっております。
寧ろ、テクノロジーの力で創り出した生活様式は慣れてしまうと当たり前のように享受してしまいますが、本当は不自然がいきすぎた暮らしなのかもしれません。やはり人間はいつだっておごらず、自然への畏怖を感じながら、自然を踏み越えない限りにおいて、身の丈に合わせた生活をすることの方が適切なのかもしれません。
案外、否が応でもその状態を与えられてしまえば、人間という生き物は、簡単に習慣化するものです。便利であろうと、不便だろうと、どちらにしろ、その範囲の中でできる限り快適な生活を得ようと習慣的に工夫を凝らすのが、人間の特長かもしれません。
このような人間の特性を思えば、学習における、習慣化も、実は難しいものではないはずです。一度でも始める意志が醸成できたのなら、当校なら後は担任講師のコーチング能力が問われるところです。コーチングのうちのひとつであり、その要とも呼べるモチベートの力が、子供たちの学習習慣化を大いに促します。担任講師の工夫いかんで、子供たちの自発性が発火したのなら、次にかぎになるのは、学習計画です。学習計画の作成によって生み出される効果的な学習を与えられることで、ますます自発性が高められます。
そして、学習効果の高い学習計画の下、学びの作業が推進されたのなら、この積み重ねにより学習習慣が定着します。学びが特別なものではなく、食事や睡眠をとるようにありふれた日課となれば、その効果はどれほどでしょう。学習の習慣化を獲得した者だけに、その効果の多寡が理解できるでしょうし、大いなる恩恵を受ける資格を取得します。