[2012年1月28日]
どうしても受験者の人数の関係で、一般入試の比重が強いこともあり、本ブログにおいて、科目ごとの対策学習のお話しをする機会が多くなってしまいます。
しかしながら、高校受験なら、こうした推薦などの試験では、制度上、調査書のほか、作文や面接の力が点数化されます。
また大学受験なら指定校推薦、公募推薦、AO入試の場合など、その多くが、応募書類や小論文における論説力や、面接時のプレゼンテーション能力が要求されます。
さらにくわえると、先ごろとても人気の高い、公立中高一貫校受検では、文章の内容をわかりやすくまとめる力や、自分の体験談に基づいた作文力が試されます。
要するに、大学受験も、高校受験も、公立の中高一貫校受検も、言葉を駆使するアウトプット力が、合否の決め手となります。
ただし、作文というと、ただ言葉の表現力で誤魔化せるものではなく、種々のスキルが必要です。そこに文章と設問があるのなら、問われる論点をくっきりと際立たせた上で、言葉と映像間の変換作業をスムーズに行いながら、「問題の提示と結論へつながる一本の基軸」を明確化しなければなりません。これは小学生も高校生も同じです。
基盤となる一本のテーマ軸がつくられたなら、ここで構成を整え、道筋を立てて論証していく型を築くことです。こうしてようやく、表現へと移りますが、もちろん語彙や、てにをは、言葉の組み立てなど工夫に工夫を重ねることで見栄えがよくなるのは確かでしょう。
ですが、作文は建物と同じで、何よりも基礎工事が大切です。基礎がしっかりしていない家はいくら美しいフォルムでも、しゃれた壁材をつかっていたとしても、簡単に崩れてしまいます。だからこそ、まずは一本のテーマという基礎をつくり、構成という頑丈な柱をつないでいくことが求められます。
折しも、西葛西本校において、昨日のことですが、合格の報を受けました。本当にうれしい限りです。一次入試は英語、数学、生物の試験でしたが無事合格。その後の二次試験は、本ブログの今回のトピックに合致しますが、小論と面接でした。
本校にて小論対策、面接対策も実施し、合格に見合う以上のスキルを獲得することで、こちらの二次もまた突破できました。倍率にして2.5倍です。厳しい競争の中、入学の権利を手中に収めることができました。
彼女が目指している職業は看護師ですが、その夢への一歩を大きく踏み出したことになります。人の命、人の健康を守る立派な看護師になるためにも、どうか、これまで培ったひたむきさ、誠実さを決して失うことなく、いつまでも「学びを尊ぶ人間」であってください。
いつだって学問だけは裏切らず、必ず支えとなってくれます。学問が「あなた自身」を助け、「あなた自身が助けたいと願う人たち」もまた、あなたを通し、学問が助けてくれるはずです