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個別・少人数集団の塾「あっぷ指導会」
船堀校(あっぷ船堀)

[2012年6月9日]

塾・市川市・本八幡の学習塾:メダカからクジラへ

 あまりにも根拠のない自信をもちすぎて、大口を叩き、ただひたすら自分を大きく見せようとするとしたら、それはそれで問題と思う人もいるかもしれません。もちろん口ばかり大きな夢を語るだけであって、自分の将来像に見合うプロセスを無視するとしたら、ただの夢想家で終わってしまうでしょう。

 しかし、自分の将来に対して、何の希望も抱かず、日がな一日、気楽を選ぶだけで終わってしまうなら、こちらの方がずっと問題です。

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 もっと未来へ向けてイマジネーションを働かせることです。どうやって今の自分を成長させて、こうなりたいという自分にコネクトするか、想像力豊かにシミュレーションすることです。少なくとも今の自分の器よりも、大人の自分のそれは大きくなければ、何のための人生なのか疑問を抱かずにはいられないでしょう。

 今はまだ学生として学ぶ段階にあるので、水中を泳ぐ生き物にたとえるなら、メダカ程度に小さいかもしれません。まだまだ小さな川を泳ぐにふさわしいレベルであって、いずれ出て行く大洋と比較すると、その身の丈は、言葉を悪く使うと、雑魚と呼ばれるような小ささと言えるでしょう。

 所詮、小さなメダカにとって、大海はあまりに暮らすに不向きな場所です。だからこそ、小さなメダカは、いつか大きなクジラになることを夢見なくてはなりません。現実的には、メダカが、クジラになり、住む場所を小川から大海原へ変えることなどありえませんが、だからこそイマジネーションの出番です。
 唯一人間のみ許される、この想像という膨大な活力は、ただ暇つぶしをするために備えた力ではなく、こうした比喩を、現実世界へいざなうことを可能にします。いか様にも現実へつなげるパワーこそが、人間が持つイマジネーションの揺るぎない本質です。

 今はコワッパで、メダカのようなたぐいだとしても、自由自在に、大海を泳ぐ雄大なクジラになりたいと願い、教育という手段を介して、本気でそうなるための過程を経るならば、いつか本当にクジラになれる──と強く信じます。

 言ってみれば、教育とは、小さなメダカを大きなクジラに育て上げることです。