[2012年7月9日]
たとえその人に才能があったとしても、必ずしも頭角を現すとは限りません。人が環境をつくるのも是ですが、環境がまた人をつくります。したがって、どの環境に身を置くかによって、その人間の人生はいか様にも変わります。
まさに世界屈指の戦略家で、背水の陣の故事で有名な韓信がこの例に当てはまるかもしれません。
中国史において、三国志に並び、人気が高い楚漢戦争(紀元前206年〜紀元前202年の約5年)ですが、中国全土でこの内戦を繰り広げたのが、西楚の覇王項羽と、漢の王劉邦でした。元々圧倒的な兵力を持ち、秦王朝滅亡後、その覇権を握るのは、項羽だと誰もが信じました。
しかし最終的には、四面楚歌の故事でも有名な最期を、項羽が遂げることで、漢の劉邦が勝利します。そして統一王朝の漢王朝は前漢・後漢合わせて、400年もの間国家を治めることになりました。
ただ歴史にIFをつけたらキリがないでしょうが、もしも項羽が元々その配下にあった韓信を重用したことで、劉邦の下で、全軍を指揮する大将軍の地位に大抜擢されることがなかったら、大いに歴史は塗り替えられていたかもしれません。
いずれにしても、韓信のようにいくら優れた才能を持ち合わせていても、その素質を認める環境がなければ、活躍のしようがありません。
また項羽から離れ、劉邦のもとへ活路を見出そうとした韓信でしたが、最初から要職を得たわけではありません。あまりにクセがある人物だということもあり、劉邦自身がなかなかその異才を認めようしなかったのです。
ただ劉邦が最も信頼する、兵站の責任者蕭何(しょうか)が自分の地位を投げ捨てる決意をもって説得することで、ようやく韓信は、漢軍の指揮権を持つに至ります。
このとき、蕭何が劉邦に言い放った言葉はこうです。「韓信は国士無双(天下第一の人物)であり、並の将軍とは力が違います。この漢中から出て天下を争うなら、韓信は不可欠です」
さて、ここで取り上げたのは歴史上の人物ですので、あまりにレベルが違う話ですが、塾と言う環境もまた同じことが言えるのではないでしょうか。あたかも漢の蕭何のように、その生徒の本質的才能を見抜き、名伯楽のごとく、上手に優れた能力を磨き上げられるかどうか、我々の手腕に負うところはとても大きいです。
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