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個別・少人数集団の塾「あっぷ指導会」
船堀校(あっぷ船堀)

[2012年7月16日]

塾・市川市・本八幡の学習塾:サードマン現象

 ‘サードマン現象’という言葉をご存知でしょうか。

 例えば、ここに極限状態の雪山遭難者がいるとします。今、死を目前にした瀕死の状況下です。この絶望に追い込まれた環境にあって、死を覚悟したその人間のそばに不意に人のような気配を感じます。こうした不可思議な存在を知覚する現象をサードマン現象というそうです。サードマンは、この死間近の人間に対して、奇跡の生還へと導いてくれます

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「翼よあれがパリの灯だ」で有名なリンドバーグをはじめ、多くの冒険家が危機的状況下にあって、このサードマン現象を体験しています。

 近年では、2001年911テロ(アメリカ同時多発テロ事件)の生存者が、サードマン現象を体験しています。航空機がワールドトレードセンタービルに突っ込み、そのビルの倒壊間際に、サードマンが出現し、最も正しい逃げ道へと誘導し、間一髪逃げのびることができたと言います。

 古くは、この神秘的なサードマンを守護神ととらえ、しばしば宗教と結びつけて解釈したようですが、最近では、脳科学的に分析する研究者もいます。

 おそらく、今の研究では、サードマンとは、瀕死の人間の脳が創りだす幻覚のようなもので、人間の脳が、絶体絶命の状況にさらされると、普段では表には出ないこの奇跡的な能力を生み出すそうです。要するに脳科学の分析では、自分自身の脳が、日頃の脳のレベルを超越することで、自分の命を救っているというのです。

 ある脳科学の研究者は、死間際の過酷な状況になくても、人工的な方法によって脳に作用させることで、こうしたサードマン現象のような緊急脱出装置的特殊能力を、いつでも取り出せるようにできないかと考えています。もしも意図的にサードマン現象を取り出せるならば、人間はもっと超越的な能力を発揮できることになります。

 さて、サードマン現象の研究については、専門家に委ねるとして、いずれにしても、人間の脳とは、まだまだ未知の力を秘めているようです。

 そして、この未知の力は、みなさんの脳の中に確かに存在しています。この膨大な可能性に満ちた脳を上手に使うかどうかで、大きく自分の未来の形が変わっていきます