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個別・少人数集団の塾「あっぷ指導会」
船堀校(あっぷ船堀)

[2012年7月18日]

塾・市川市本八幡の学習塾:発想重視型経済

 従来が通じない今日、世界経済の変化を見ると、大量生産型の工業経済が衰退し、ライフスタイルまで変える発想重視型経済のへと時代が移り変わりました。一昔前はとにかく流通する物資の量が必要だったので、似通った製品を供給してそれで充分成長できたのは確かです。

 ところが、今の経済は、先進国では物資は掃いて捨てるくらいに有り余っているので、際立った発想力ある商品でないと意欲的購買へはつながりません。 

 そして、商品・サービス開発において、なかなか一筋縄にはいかないのですが、ひとたび、消費者のニーズを取り込んでしまったなら、これまでの生活、文化まで一気に変えてしまいます。そう、いかに時代を画するクリエイティビティーが必要かが問われるのです。

 固定観念を打ち壊し、新たな思想の枠組みを閉じ込めた商品・サービスが創造できるか、競争原理の中、他社とのしのぎあいが続きます。

 ところが、現状の日本はどうでしょうか。たとえばエルピーダメモリの経営破綻に見られるように、日本型産業が、米国、中国、韓国の後塵を拝するなか、抹消的な解決法では限界があると見られています。ブランド力や企業イメージだけで、消費者の心をつかめた時代はとっくに終わっているので、やはり従来型の地味な手法に見切りをつける必要がありそうです。

 古い産業モデルを破壊し、新たな枠組みを想像するという意味で、グレートリセットへ踏み込むべき時代なのかもしれません。

 産業モデルに変化が不可欠なら、そこで働く人材にもまた変化が求められます。ネームバリューだけで企業が通用しないように、人材もまた、ただ名のある大学を出ていれば恵まれたポジションを得られる時代ではありません。それこそ大量生産される製品のような横並び人間ではなく、個性ある柔軟な発想力が、要求されるのではないでしょうか。

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 これからの人材育成においてもまた、創造性豊かな思考力の養成に、力点が置かれていくはずです