[2012年7月29日]
何も塾という環境に限りません。ここ当塾がある本八幡を飛び越え、市川市をさらに越え、千葉もそうでしょうし、日本もそうでしょうし、はたまたアジアよりも広げ、全世界にしたって、同じことがいえます。それは地理的な基軸に限らず、過去から未来への時間軸で見たとしても、人の営みあるところ、ずっと凪が続き、安定、安寧で敷き詰められることなどありません。
日々生活を送ると、本日のように、猛暑に見舞われる日もあれば、土砂降りの雨の日もあります。あるいは雪降りしきり寒さに凍え、強い風に吹き飛ばされてしまいそうな日だって、人生というもの、必ずつきまといます。
試練とは、自分だけに訪れるものではなく、誰もが経験することですが、多くの場合、切実に感じるのは自分の痛みです。
とくに、まだまだ成長段階にある学生時代なら、セルフコントロールがきかないので、外的要因が与える苦痛、苦難は、やる気を阻害し、へたをすると、投げやりになりがちです。
だからこそ、こういうピンチのときほど、その人間が試され、真っ向試練に挑み、その難関を克服できるか勝負どころです。
このとき何よりも、自分の身が置かれた状況をどう解釈するか、解釈力こそ、その人間の成功の鍵となります。
同じ状況下にあっても、それをどう解釈するかによって、その人間の進む方向性が決まります。
今眼の前にある困難ばかり強調し、そのストレスから逃げ出したいと思うか、または、この厳しいハードルを乗り越えることで、新たなステージへと自分を引き上げることができると思うか。
メンタル面の受け取り方次第で、人生は大きく変わりますが、まさに夏学習の今訪れている経験はきっとその人を強くするはずです。
自分のメンタリティーを上手に操作できるようにするためにも、困難こそ、人生における優れた師とあがめるスタンスは、人生成功の秘訣です。
そして、このように解決型に解釈できるならば、常についてまわるいくつもの困難もまた、自分の人生の味付けを豊かにする、刺激的なスパイスに仕立てることができるのでないでしょうか。
考えてもみてください。スパイスのきいていないフラットな人生をもしも与えられたら、うんざりすることこの上ありません。