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個別・少人数集団の塾「あっぷ指導会」
船堀校(あっぷ船堀)

[2012年8月15日]

塾・市川市本八幡の学習塾:混沌からの創造と成長

 本日もまた、当塾市川市本八幡校の姉妹塾である江戸川区西葛西校では、入試演習長時間特訓が実施されました。今日で6日目となり、本日が最終日です。もうよく教室になじんだ光景ですが、まっすぐな目をしてただひたむきに学習に臨む受験生たちの姿があります。その真剣な眼差しの先には、確実に彼ら一つ一つの未来像がありますが、そこへ至る準備の期間こそが、学生時代です。

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 ある時期に来たとき、人は選択肢を広げて、そこから──「決める」という判断に迫られます。人として生きていれば、等しく、人生のターニングポイントという大きな節目に出くわすことになります。定めし、学生であれば、これから歩むべき進路の決定が、この生きる道の分岐点にあたるのでしょう。

 そうすると、学生たちが集い、旺盛に学ぶ場である塾という場所は、多くの学生たちの「ターニングポイント集積基地」と言えるのかもしれません。

 当塾でも、進路指導は大きな意味を持つことを私自身、よく弁えておりますので、受験にからむ膨大な情報を集め、学生たちが進むべき選択肢を提供します。

 ただし、受験指導のプロのコーチングを受けることはあっても、やはり自己決定するのは本人たちです。かけがえのない自分の人生なのですから、自分自身で決定する責任は、若かろうが年をとろうが、その人にあります。

 いささか彼らの様子を想像してみてください。枝分かれのその真ん中へ立ち、いずれかへ進むべきとき、まだ若く経験値の少ない未成年たちは大いに悩みます。世の中見渡せば、悩むこと自体から逃げ、逃避的生活を送る若者がいるのも事実でしょう。幼ければ幼いほど悩むことをおそれ、逃げ出したくなります。

 しかし、この混沌とした悩みの時期を経ることはとても貴重です。なぜなら、この世界に新たな形で創造をもたらすのは、混沌の状態だからです。

 ひとつ、宇宙の成り立ちを例に出せば、生物が住める世界ではないカオスだったものが、確実にそこから地球は誕生し、生物が誕生し、人間という生き物の中に、確かに私と言う存在が創られています。混沌が時を経て、自分を創造してくれたというのなら、自分の脳の中の悩みという混沌もまた、確実に創造を誘発してくれるはずです。

 だからこそ、若い日の悩みほど貴く、偉大なものはありません。この時期を乗り越えてこそ、人は大いに成長するはずです

 もっと長い歴史で見たとき、そうやって人類は、若者の悩みから、無限のエネルギーを引出し、やがてその才能たちは世界を牽引するリーダーとなり、「人間のみが豊かに創造できる文明、文化」を発展させてきたのではないでしょうか。

 今まさに当塾本八幡校へ帰ってくる才能たち、未来の可能性たちは、着実に学びによって自己研鑽しながら、それぞれの岐路へ立ち、自らの人生を決めてほしい──と願います。

 そしていつかこれからの世界の未来を豊かにする人材となることに──大いなる期待を抱きます。