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個別・少人数集団の塾「あっぷ指導会」
船堀校(あっぷ船堀)

[2012年8月24日]

塾・市川市本八幡の学習塾:解釈力と未来型の物差しと

 ある人は、夕焼けを見て、多様な茜で染まる微細な色合いに、思わず目を奪われるかもしれません。ある人は、人生の黄昏時と重ね、もの悲しく思うかもしれません。同じ景色を見ていても、人の見方が違います。

 また学業や仕事においても、同じ作業であるにかかわらず、人によって受け取り方は異なります。どんな情報を受信し、それをどのように分析し、これからそれをどう活かしていくか。私はこれを解釈力とよく表現しますが、まさに解釈力が問われる時代ではないでしょうか 

 とりわけ時間軸でみたとき、過去を物差しにするか 未来の変化に物差しを置くかで人生は大きく変わるように思います

 おそらく世界の産業の潮流を見れば、なぜグーグルやアップルが世界をリードし、なぜソニーやパナソニックは世界から忘れ去られているのか──この世界のうねりはあまりに大きくてぴんとこないかもしれませんが、確実に世界はグローバリズムの進行の中、日本を飲み込んでいます。

 周りを見渡せば、グーグルの検索やアップルのアプリは身近にありますが、ソニーや松下がどこにいったのだろうと気づけばこそです。大きく日本のライフスタイルが変わったことはどんなに近視眼だろうと理解できます。

 時代はオフラインからオンラインの時代となり、情報を中心とした産業が新しい世界を次々と創造しています。もはや日本お得意の労働集約型の大量プロダクト時代は終わりです。そうすると、日本の内需に絡む産業もまた、「世界の今在る変化をさらに進める、これから変わる未来」を、物差しとして道筋をつけなければなりません

 こうした大きなうねりの中で、若い才能たちは、いつか社会へ出ていかなければなりません。ますます従来が通用しない、未来の変化が物差しとなる時代に、彼らはきりりと勇敢に生きていくことになります。きっと未来には、未知である分、過去よりもずっと壮大な希望の海が広がっているはずです。この解釈を正しいとするなら、社会に優れた人材を輩出する教育もまた、未来型の物差しを持つことが求められます