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個別・少人数集団の塾「あっぷ指導会」
船堀校(あっぷ船堀)

[2012年9月15日]

塾・市川市本八幡の学習塾:学びという名の感動

A desk is a dangerous place from which to watch the world.
その場所から世界を見るには、机とは、危険な場所である。

 小説家ジョン・ル・カレがのこしたこの箴言を、少し敷衍したいと思います。

 もちろん机に向かっての調べごとや思索は、人に様々な叡智を与えますが、ただしこれだけでは不完全です。物事を深く考察し、真実へ近づくには、机を離れ、足を使って情報を収集する必要があります。

 ともすると、学生たちは、それこそ、机に向かっての勉強を重荷と感じ、どこかで勉強に区切りがつけられるとあまい幻想をいだきますが、実社会に出て、種々の経験をすることの方が、よっぽど多くの学びがあるものです。

 さて、ジョン・ル・カレのの作品には、「ナイロビの蜂」や「パーフェクトスパイ」などがあり、スパイ小説作家として、世界的に有名な作家です。

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 小説家というと、仕事部屋に缶詰になって、ただひたすら言葉を連ねているというイメージを抱くかもしれません。しかし、彼自身も、まさにその言を地で行くように、外交官として働いた経験をヒントとし、数多くのスパイ小説を書いています。

 言うにおよばず机に向かう学習も大切でしょうが、社会に出て実地の経験から学ぶことの方がよっぽど数多くあります。

 室内だろうと、室外だろうとも、人として生まれてきたのなら、学びこそ、最大の感動であることにはやく気づくべきです。地球上のすべての生き物の中で、知的好奇心という刺激剤にくすぐられ、それを感受できるのは唯一人間だけです。ぜひとも、学生たちには、学生時代の学習期間を経て、社会に出てこそ、一層多くの知にめぐりあう機会に恵まれてほしいと願います。