[2012年9月16日]
たとえば、数学の関数の解き方や、英語の長文読み取り術など、学習塾には、当然伝えるべき学習技術というものがあります。ざっと当塾を見渡すと、その日一日、伝家の宝刀的、文章読解術や、算数の特殊算のスキルというものが、各先生方より華やかに披露されます。
しかし、この種々のスキルがどんなに優れていようとも、定期テストや入試日を逆算し、学習計画、学習戦略を整えなければ、あるいは、ノートやファイルの整理術によって忘却期間の備えをしておかなければ、折角の望むべき成果は得られません。
さらにいえば、きめの細かい学習計画が万端だとしても、「これ」がなかったら、折角講師が練りに練ったスケジューリングもまた砂上の楼閣のようにもろく崩れてしまいます。
もったいつけるようですが、「これ」とは──モチベーションです。自発的に学びたいと思う気迫です。何をさておき、学生たちが願うのは成績の向上ですが、この成績向上を達成する上で、何よりも、第1位にくるのが、「自発」です。次の2番手にくるのが「計画」です。そして最後3番目に不可欠となるのが、担任たちが伝える学習技術をてことした学習の「推進」です。
そうすると、成績を上げる上で、担任が第一に着手すべきは、子供たちへのモチベートです。担任たる者、優れたモチベーターであれ、です。
では、どうしたら、子供たちのやる気に火がつき、率先して自発的に学びへ取り組むかということになりますが、いくつか方法論があります。
本来人にのみ備わる知的好奇心をくすぐることが一つ。そしてもう一つは、登るべき山、すなわち目標を設定し、今の学びの価値へとつなげることです。
これにくわえて、担任が与える奮起の言葉もまた、子供たちのやる気を覚醒するきっかけとなります。
今日、どんな学習技術を伝えるかも、とても大切ですが、どんな言葉で、その子のやる気を引き出すかも、大いに担任の力量と言えます。
あっぷの成績向上プロジェクト 成績優秀者
金賞:Sくん (本八幡校)
銀賞:Hくん (西葛西校)
銅賞:Mさん (船堀校)
*当塾成績向上委員会が、教室推薦を受けた生徒の成績を判断材料とし、厳正な審査の下、決定致しました。また学習の一助となることを願い、当塾代表より表彰し、図書券を贈呈します。