[2012年10月9日]
時に、理解力という指標では、天下逸品で、その才能の豊かさに惚れ惚れするような逸材がいます。この理解力を支えとして、成績優秀であるならば、別段驚きはしないでしょうが、理解力や処理能力は高いのに、成績不本意な場合があります。
いくら優秀だとはいえ、先天的にすべての思考法がインプットされているわけではないので、人間として生まれてきた以上、後天的な学習は不可欠です。だからこそ、我々人間自身、その性質をよく知っているので、社会の制度として、長い教育の期間というものがあります。
そうすると、持って生まれた脳の理解度の高さを活かすとして、上手に学習する方法を会得しなくてはなりません。当塾のような学習塾は、まさに効果的な学習法を付与する場です。
ちなみに、「マネジメント」の執筆で有名な経営学者ピーター・ドラッカーは、ただ頭の良いだけの人間に対して疑問を投げかけます。まさしくドラッカーらしく、仕事論として、こんな言葉をのこしています。
「頭のよい者は、呆れるくらい成果をあげられない。頭の良い彼らは、頭の良さがそれだけで成果につながらない事実に気づかないからだ。Brilliant men are often strikingly ineffectual, they fail to realize that the brilliant insight is not by itself achievement .」
やはり才能だけでは生きていけないのが人の世です。たとえば、メジャーリーグで長く活躍するイチローや、プレミアリーグのスタープレイヤー香川真司も、ここに至るまでの教育法を間違えたのなら、今の彼らになっていなかったかもしれません。生まれ持った資質をどのように磨くか、その方法論によって、人の生き方は大きく変わっていくのではないでしょうか。
だからこそ、教育に価値があるのだと思います。優れた潜在能力がある人も、また少し人より劣る人であっても、後天的にもたらされる教育という力があれば、思考力を向上させることができます。
反対に、もしも適切な教育の場を与えなければ、人として社会の中で生きることは困難になります。英語でwolf childと表現しますが、かつてインドで、野生の狼とともに育った少女がどんな人生の結末を迎えたでしょう。きちんと教育を受けるべき時期に、それを失えば、通常の人間の営みを取り返せなくなってしまいます。
教育なくして人は育たない──のならば、教育に生きる者、その責務を自覚し、もっと優れた教育を目指す必要があります。まさに私自身、チェンジ&チャレンジに力を尽くす強き意志を持たなければなりません。
あっぷの成績向上プロジェクト 成績優秀者
金賞:Sくん (本八幡校)
銀賞:Hくん (西葛西校)
銅賞:Mさん (船堀校)
*当塾成績向上委員会が、教室推薦を受けた生徒の成績を判断材料とし、厳正な審査の下、決定致しました。また学習の一助となることを願い、当塾代表より表彰し、図書券を贈呈します。