[2012年10月16日]
ある程度の教育時期を経たのなら、遺伝情報と過ごした環境によって、その人間のメンタリティーの土台が出来上がります。私はよく、この思考の土台を、その人間の「自然体」と定義づけることで、教育の在り方を考察します。今まさに成長期にあり、教育によって、いわゆる「自然体」がどのような形にもなりうる子供たちがそこにいるのなら、私たち教育者の出番です。
たとえば、ある人は、他人への依存症が自然体だとしたら、仮に気持ちを張りつめるくらいに打ち込むものがあったとしても、ふっと息をついたときに、知らず知らず他人に頼る行動へ走ります。
またある人の自然体は、嘘でコーティングし自分の弱さを隠すことかもしれません。何かの拍子に、自分を守るために嘘で言い繕ってしまうので、当然他人からの信頼を失いがちです。
さらに別のある人は、場当たり体質が自然体かもしれません。人生に計画性などなく、その場限りの思いつきで処理してどうにかしてしまいがちです。当然後になって成果への期待値を失うことになるでしょうし、組織というチームではその人にパスが回ることがなくなります。
しかし、この自然体が、準備万端派だとしたら、あるいは問題解決型だとしたら、チームプレイ重視のムードメーカータイプだとしたら、きっとその人間の価値は高いはずです。常に自然体という基本ポジションが、とても優れているので、本人としても特に力を入れるまでもなく、自然と対応しながら、大きな成果を生み出していくに違いありません。
さて、子供たちはまさに教育を受ける時期にあるわけですが、この自然体が創られる最良の時でもあります。だからこそ、大人になる手前の子供の時分は、教育を受けることで、社会に出て生きていく上でのメンタリティーの土台を育てていく必要があります。何事も基礎工事の土台があってこそです。思考の技術もまた、ここで言うところの自然体がまずあって、ここを礎とし、数学的思考力や、言語的思考力が培われていくはずです。
ゆくゆくは準備万端派になるか、問題解決型になるか、チームプレイ重視のムードメーカータイプになるか──子供たちがどんな成長を遂げるか、我々教育者の力量が試されます。
あっぷの成績向上プロジェクト 成績優秀者
金賞:Sくん (本八幡校)
銀賞:Hくん (西葛西校)
銅賞:Mさん (船堀校)
*当塾成績向上委員会が、教室推薦を受けた生徒の成績を判断材料とし、厳正な審査の下、決定致しました。また学習の一助となることを願い、当塾代表より表彰し、図書券を贈呈します。
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お問合わせ先:あっぷ指導会/市川市本八幡校までご連絡ださい。