[2012年10月27日]
当然、人が生まれてから、死へ至るまでに、良いときと悪いときとがあります。結局のところ、人生トータルで見た時、運と不運はフィフティフィフティなのでしょうが、その割合は常に一定で出るものではありません。良い時ばかりが続けばどんなによいのにと思いますが、良い時が続くということは、その分だけ悪い時も続くことを意味します。
スポーツの世界では、これが顕著で、野球でもサッカーでも一年を通じて、コンスタントに活躍できるものではありません。メジャーリーガーでレンジャーズ所属のダルビッシュ投手だってそうでしょうし、サッカー選手で、マンチェスターユナイテッドに所属する香川選手も、好調不調の波というものがあります。
また、よく自分は晴れ男だとか、雨女だとか、簡単にくくりつけてしまう人がいますが、実際には、ある人間にだけ、晴れの日が続き、ある人間にだけ、雨降り続きなんてことはありえません。
これは本人や周囲の人たちの印象度であって、晴れた時の心地よい記憶が強く残っていれば、錯覚を起こし、大概自分が外にいるときは晴れだと言うイメージが刷り込まれます。反対に悲観的な性格の人は、うまくいかないことにくよくよすることが多いので、雨が降れば、雨が降った時の記憶が強く残り、雨男、雨女とのレッテルを貼りつけてしまいます。
そうすると、気候の面で、晴れの日と雨の日の割合が平等であるように、人間の力量や資質、恵まれた環境を抜きにしてしまえば、統計学的には、運と不運の数はそれほど大差がないと考えた方がよいのかもしれません。
昔より言われる、禍福はあざなえる縄の如し、あるいは、人間万事塞翁が馬、という言葉もありますが、災いと福は均等なのが大方の人生なのかもしれません。
もっとも生まれてすぐに亡くなる方がいるのは事実でしょうし、宝くじが連続して当たるケースもあるでしょうが、こうした事例は人間の総数からするとごく少数であって、取り除いて判断すべきです。
ちなみに、宝くじを例に出しましたので、すこし広げます。イギリスでのお話ですが、17歳で三億円の宝くじを当てた男性が、金銭面のごたごたに巻き込まれた末に、29歳の若さで不審死を遂げてしまいます。強運を持ちすぎるとその反動の怖さを感じずにはいられませんが、これはあまりに極端な例です。
さて、どうしても長い人生、自分の努力ではどうしようもなく抗いがたい、スランプの時期が一度や二度は訪れるものです。こんなに一所懸命やっているのにと嘆きたくなるくらいに、どうしても成果が伴わない時期があります。
こうした人間のバイオリズムが低下基調のときほど、実はその人間の生き方が試されているのではないでしょうか。簡単に何かのせいにして、精神安定を図りたいと願うのが、私も含めた人間の弱さというものでしょうが、優れた名プレイヤーは、決してやけになることなく、解決の糸口を必死に模索し、最後の最後は、ブレイクスルーを見つけ出し、一気に人生を切り替えしてしまいます。
もうすぐ期末試験が待ち構えています。残るは2週間ほどです。もちろん運不運の波はあるでしょうが、そんなもの天に任せるとして、何よりも自分を信じることです。自己選択の下、成果を引き寄せるための日々を送ることです。
まさに人事を尽くして天命を待つ、天は自ら助くる者を助く、という心境で、思う存分学習へのチャレンジを続けてください。もちろん、当塾の本八幡校スタッフもまた全力にて、技術面や、メンタルトレイン、スケジュール管理につき学習サポートいたします。
あっぷの成績向上プロジェクト 成績優秀者
金賞:Sくん (本八幡校)
銀賞:Hくん (西葛西校)
銅賞:Mさん (船堀校)
*当塾成績向上委員会が、教室推薦を受けた生徒の成績を判断材料とし、厳正な審査の下、決定致しました。また学習の一助となることを願い、当塾代表より表彰し、図書券を贈呈します。